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超能力の正しい使い方!  作者: ふはっしー
2/2

亀田

「次は、9番、亀田高人。」


「亀田。」


「うん、そう、亀田くん。身長は、まあ、平均的…かな?うん、170くらい。結構イケメンでね、運動神経はなみ、かな。」


「どんなやつですか?」


「なんていうのかな、正義感、が強いかな?まあね、きもちのいい奴だな。こんな俺にも、わりと気さくに話しかけてくれる。」


「へえ。」


「一回俺が佐藤にいじられてる時に、かばってくれたりしたかな。わりと、彼は、殺したくない。」


「…うん。吉田さん。」

「なに?」

「正義感強く、クラスメイトに気にかける人が、クラスメイトをちょいちょい殺されたらどうなると思う?」


「…」


「まず、殺したやつをよく思わないだろうね。」


「まあ、な。」


「さらに、クラスメイトが殺されたストレスがスイッチで、彼も目覚めるかもしれない。」


「そんな短い期間で目覚めるのか?」


「人の死っていうのは超能力の目覚めやすいんですよ。だから、クラスメイトを殺してくれって頼んでるですよ。」


「…」


「わかりますか?かれが超能力に目覚めたら、僕たちの敵になるです。でも、それではダメなんです。目的は、できるだけ、多く、超能力者を仲間に入れたいんです。あるいは、彼が僕たちの脅威になるかもしれません。なので、彼は」


「…」


「早めに殺してください。」















亀田は戦慄していた。



周りの人間は全て敵だった。


裏切り者だった。


彼らの統率のとれた動きに亀田は恐怖もした


悪魔に見えた。


なぜこんなことになってしまったのか、わからなかった。


いや、わからないふりをしていた。


自分をせめたくなかった。









瞳孔が開く。


脂汗がにじみ出る。


口の中が異常に乾く。


そのせいか、うまくしゃべれなかった。


彼は、忘れてしまったのだ。









数学の課題を。


クラスメイトが先生へ課題を提出している様子をみて、彼はふっ、と笑った。


夏休み直前、彼は放心状態だった。





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