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僕は。

 僕は、あんなにも重い一撃を与えたと思えないほど体重が軽い小百合をよかし、

ほこりを払い落とし、ポケットに片手を突っ込んで、家に向かった。


「ねぇ!涼夏ぁ!涼夏ぁぁあぁ!」


 僕にはもう、なにも響かないのかもしれない。

 僕にはもう、なにも出来ないのかもしれない。

 僕にはもう、なにも直せないのかもしれない。



 僕は。僕は。僕は。
















































































 まだ、やり直せるのだろうか。


 心に一つ、雫が滴れた。雫は波紋を作り波を立てる。

 また雫が滴れて、今度はより大きな波紋をつくる。

 その波紋は消えることなく、大きな波を起こす。


 小百合が何度も何度も、

 気が遠くなるほどの繰返しが、

 こうして。

 一回の雫による波紋は小さいけれど、

 それが何千何万回ともなれば。

 塵も積もれば山となる。

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