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7/22 あれから4年が経ち
物語は必ずいつか終わるが、人生はまだまだ続く
主人公たる私は、おそらく他人からみれば
仕事にも成功し人の縁に恵まれた、幸せな人間だ
しかし ほんの一歩、足元が揺らげば
落下してしまいそうな闇が傍らにあり
誰にも言えずに抱えたまま 悶々とした日々を過ごしている
ひょっとしたら ここが創作の入口だろうか
コロナ禍はまだ続いているが
世界は徐々に元の姿を取り戻しつつある
私も形を取り戻すときが来たらしい
この物語の第二の主人公である娘が夏休みに入るのと同時に
娘は4年前に育てた朝顔から摘み取った種を
今年も庭に埋めて 熱心に水をやっている
もう私の監視など あってないようなものだ
目の届かないところで 何でもできてしまう
ほのぼのとした日常にある私の苦を綴ろう
年とともにままならなくなるものたちの ありのままを言葉にして捉えていこう
また娘との夏がはじまる
今年のステイホームはどんな気づきを与えてくれるのだろう