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氷菓

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「帰ったよ~」

天幕に入ってきたレインは用意されていた料理の前に直行する

「もう食べていいんだよね?いいよね?」

「いいよ、もう僕ら食べたからレイ兄全部たべちゃって」

「やった」

食前の祈りも忘れてレインは目の前の料理を片っ端から胃に送り込んでいく

「ん、美味しい……これもおいしい。アイスって料理上手かったんだね」

「そうかな?好きだけどあんまり上手くはないよ」

「そうか、そうは思えないけど。ごちそうさま」

近くで本を読んでいたアメリアはその食べる速さに目を丸くする

「え?さっきまであった大量のは?もう食べたの……」

「美味しかったです。まだ少し足りませんけどね」

「………えぇ、どうなってんのよ」

本を落とし、アメリアは顔を引き攣らせる

「レイ兄は大食いだからね、目一杯食べることはほぼないけど。はいこれ」

「なに、この箱?冷たいけど」

レインは目の前に置かれた木箱をじっくり観察する

「まぁ、それは開けてからのお楽しみだよ」

「ま、もれもそっか」

レインが箱を開けると良い香りと冷気がゆらゆらと昇った

「これは……もしかして氷菓⁉︎どうやってこんな貴重なの手に入れたの⁉︎」

「魔法で作ったんだよ」

「え?どうやって?」

レインは製法に疑問を持ち、アイスに食い付いた

「師匠に教えてもらった作り方なんだけど。来る途中に休憩で停まった所々で果物を集めて、それをレイ兄が謁見してる間に搾って、集めてた蜜を混ぜて魔法で凍らせる。そういう感じ」

アイスは奥にあった冷却魔法をかけた木樽を浮かせて自分の横に置く

「そしてそれを冷やし続ければこうやって一杯保存できる」

「それ、まさか全部氷菓だったり?」

「そうだよ〜。これだけあればレイ兄も色々なことにるかえるでしょ?」

「わかってるなアイスは。ありがたいよ、ほんっとうに‼︎」

肩をバシバシと叩いてレインはアイスを褒める

「早速、明日辺りに陛下に献上しよう。ありがたいよ、本当に」

レインが上機嫌になり氷菓を笑顔で口に放り込む

「おいしい、ずっとたべれる味だよ」

「よかったです、まだありますよ」

アイスが氷菓をレインとアメリアに差し出す




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