野営の丘
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日没の少し前、設定されていた到着の門限の直前、アイス達をのせた馬車は丘に築かれた巨大な野営の門をくぐる
「せぇ……のっと」
いつも通りにアイスは馬車から飛び降りる
「好きだねぇ、昔っからそれは変わんないのね」
「変かな?」
アイスは首を傾けながら振り向く
「いや、いい。アイスはそのままでいい」
アイスはその方が可愛いからね
心中で言葉を足しながら微笑みを浮かべた
「うわぁ、すっごい量の天幕だね。いったい何人居るんだろ」
「大体だけど貴族と騎士で200、その配下の戦闘員で1000人。召使とかも含めるんなら合わせて3000はいるだろうね、大きいところは沢山連れてきてるから」
天幕に入り、持ってきた荷を下ろし、レインは用意されていた椅子に腰を掛ける
「ま、ウチは三人だけだけどね。馬車も邪魔になるだけだし、人数が少ない方が気楽だから」
「それにしてもすくないよ、カナード爺さんくらいは連れてくればよかったのに」
「生憎カナードは今地元で休暇中だ。70近い老体をこんなのに連れてこれないからね」
レインは椅子をギリギリまで後ろに傾け、ぎしぎしと揺らす
「ま、いいや。じゃあウチは国王に会ってくる。着いたことを報告しないといけないからね」
「わかった、じゃあ僕ご飯作っておくよ」
「ありがと、じゃあ行ってくる」
天幕の戸をくぐり、レインは月が出かける外に出て行った
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