掠り傷
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「ごめん、少し騒がせたね」
馬車に戻ってきたレインは体中に浅いながらも多くの傷があった
「うわ、レイ兄傷だらけじゃん。大丈夫?痛くない?」
「あぁ、大丈夫。心配しないで」
「一応治癒魔法掛けとくね」
アイスはレインの体の至る所に治癒魔法を当てる
「よし、これでもう治ったよ」
「ありがとな。それにしてもあのメガネ野郎、派手にやりやがって」
「ん?眼鏡?」
ぼんやりと木々を眺めていたアメリアの視線がレインに向く
「何か知ってるらしいね」
レインも視線を合わせて言葉をかえした
「そいつ、ここからじゃよく見えなかったけどどんな格好してた?」
「服は外套の上に襟付マント、鍔が肩幅以上の中折れ帽に全身黒だけど手袋は白で丸眼鏡をかけてたね」
記憶を引き出し、レインは男の姿を語る
「やっぱりそうだ。面倒な相手に目をつけられたっぽいね、これは」
「どういう相手だい?あの眼鏡は」
アメリアは珍しく簡単に覚えられた人間の厄介さを語る
「まずあの眼鏡の名前はフラムって言う。どっかの商会の人間で、私の結界魔法を見破る位の力がある。光と気力のない目をしたどこか不気味な奴、ってとこかな」
「傭兵の類か、じゃあ十中八九仲間もいるってことね」
レインは顎に手をかけ、背もたれを体でおしつける
「これはかなり面倒だな。あの眼鏡、フラムってのが何処かの諸侯からの依頼で邪魔をしてくるんなら大会の間は安心できないね」
そこに、アイスが口を挟む
「ねぇ、レイ兄。あっちが強いんなら逆に引き抜けないの?相手が傭兵なんならできそうだじゃない?」
「ん?あぁ確かに、あれが傭兵ならより高く積めばできそうだね」
妙案とばかりにレインはアイスに指を指す
「だが問題は金額だ、金が大量にあるとこに雇われてたらこっちは手を出せない」
「じゃあどうするの?ずっと邪魔されるんならいっぱい狩れなくなるよ」
「それはもう、ねぇ?」
れいんはじっとアメリアに視線を送る
「え?やだよ?あんなの相手にし続ける体力ないって」
アメリアの額から汗がだらだらと流れ出す
「でも師匠しかいませんよ、あれを正面から制圧できるの」
「うぅん、確かにそういわれればそうだね。はぁ、しょうがない私がやろうか」
またか、という顔をしながらアメリアは顔を掌に沈めた
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