前哨
どうも、梟です。投稿遅れてすいません。リアルの方で病気してました。重ねてすいません。
これからはまた投稿してきます。ぜひご愛読、お願いします。
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ゴトン………
馬車の軋む音と揺れがレインを夢から引き戻す
「何だ?まだ着いてはいないが。おい、何があった」
レインは後方の窓を叩いて御者に様子を聞いた
「は、はぁ。道に人がおりまして……」
「人?それならば避ければ良いじゃないか」
レインは眠りから起されたストレスを抑えながら命令する
「いえ。それが武装して立ち塞がっております」
「はぁ、人数は?」
ため息を混ぜた声をレインは口から流す
「一人ですが、風格がありますので刺激しない方がよろしいかと」
「わかった、自分が出よう」
帽子をかぶってレインは馬車から降りる
「ハルバードと、腰にダガ―。戦る気か?」
相手の武装を確認し、レインは声を上げる
「何者か!私がガリア宮廷伯であると知っての事か!」
「えぇ、知っております。申し訳ありませんが、貴方様にはしばらく足止めを食って頂きます」
男はハルバードの先をレインに向けて言い放った
「誰の差し金だ?王都の司教か?それとも東の女候か?」
レインも答えるようにサーベルを抜刀する
「それには答えられません。私共の商売は信用第一ですから」
「そうか、なら吐かせるまでだ」
レインの放った炎が男を掠める
「おっとっと、いきなりあぶないですね。私は先ほどから戦う気はないのですが」
「だったらそこを退け、今度は本当に喰らわせるぞ」
レインは魔法陣を展開して警告する
「物騒ですねぇ、私は足止めさえできれば貴方様や、その馬車の中に居る方にも危害を加えるつもりはありませんのに」
「悪いが、結構急いでるんでね。足止めは困るんだ」
「そうですか、では実力行使に出させていただきます」
急接近する男はハルバードを横から構える
チッ、話し合いは無理か
舌打ちをしながらレインは魔法陣から牽制の火球を何個か放る
「意外にやりますね。所詮は貴族のお遊び魔法かと思いましたが、違いましたか」
「舐めるな、これでも元は武官上がりなんでな」
馬車から男を離す様にレインは攻撃する
「う~ん、確かに予定よりも出来てますね。しかし、アレを護りながら私を相手するのは少し厳しいのではないですか?」
的確に自らを守りながらも、男はレインに攻撃を繰り出す
「しかし、私をアレから遠ざけながら止めるのは正解ですね。貴方も、なるべく近づかれないように戦うそのスタイル。学校なら満点ですねぇ」
男は舐めた顔をしながらレインを煽り立てる
「さっきから五月蠅ぇな。おしゃべり過ぎる営業は客に嫌われるぞ」
「あぁ、そうですね。失礼しました。しかし、あなたも結構口が上手ですね………」
男が地面に隠されていた魔法陣を踏み抜く
「油断してしまいました。いてて、爆発系の物。もう一瞬防御の展開が遅かったら足が持ってかれてましたね」
男は傷が付いた足を見て剣を収める
「ふぅむ、しかしこの傷じゃ接近戦も無理ですね、移動も辛い。引き揚げるのが得策か」
「おい、待て」
レインが取り押さえようもするも、男は白い球を地面に落とした
「それでは、失礼します」
ボン!という音と白煙が球から上がり、男がその中に隠れる
「クソが!」
白煙が晴れた平原の片隅でレインは小石を蹴る
「まぁ、良いか。時間は十分に間に合う。急がせるか」
レインは馬車にすぐ乗り込み、走らせる
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