撤収
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「こんの…早く抜け……うわぁ!」
テントを固定していた杭を抜こうとし、アメリアは抜けると同時に後ろに転んでしまう
「いったぁ、頭うっちゃったよ」
イテテ、とアメリアは頭をさすりながら起き上がる
「大丈夫ですか、師匠。大分強く打ってましたけど」
「多分ね、少ししたら治るよ。まぁ今はバカ痛いけど」
「いっつも最後で何かしますよね、師匠は。こないだも指打ってましたし」
「うっさい、いいから早く手伝って」
アメリアが目に涙を浮かべながら杭をアイスに投げる
「はいはい分かりましたよ」
アイスは拾った杭を袋にしまい、口を結んだ
「じゃあ帰りますよ~、予定より少し長くなってるから今頃レイ兄は……」
「どうなってるの?」
アメリアは興味と少しの怖さから聞いてみる
「ムス―ってなってます」
アイスが怒る真似のように頬を膨らませて答えた
「フフ、怒られはしなさそうだね」
「嫌味はちょっと言われますけどね」
2人はそれぞれの荷を持ってふわりと浮き上がる
「少しだけ早く飛んで帰りましょうか、そっちの方が言われる小言も少なそうです」
「そうだといいね」
アメリアも浮いてアイスを追いかける
「それにしても、別けてもこれがやっぱり重いですね」
魔物やモンスターの心臓が大量に入った袋を抱えながらアイスは呟く
「血を抜いて魔法で圧縮をした上でこれだからね」
「こんなの屋敷まで持ってたら手が壊れちゃいますよ」
アイスは持っていた袋を持ち直しつつ愚痴をこぼす
「はぁ、しょうがないなぁ。ほら」
「うわっ」
アメリアは魔法でアイスの持っていた袋を浮かせる
「これ、本当は疲れるからあんまりやりたくないんだけど」
「その割にはやってくれるんですね」
「うっさい」
アメリアは飛ぶスピードを速めた
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