怪しい眼鏡
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「あぁ、やっぱり人がいた。嫌だねぇ、ダンジョンで他のグループと会うのは」
恨み言らしきものをボソボソと呟きながら、カツカツと足音を響かせ奥から男が歩いてくる
「し、師匠。あの人ヤバいですよぉ、怪しいですし怖いです。絶対に刺激したらダメなタイプですよ」
小声でアイスがアメリアに囁く
「大丈夫だって、もしキレられても最悪足止めしてとんずらすればいいし」
「え~、じゃあなるべく怒らせないでくださいよ?」
「わ~ってる。心配しないの」
あ、ダメだこれ。逃げる準備しとかないと
アイスは一歩下がりいつでも逃げることができるようにする
「で、アンタ怪しいけど何か私たちに用でもあるの?」
「初対面の人間に怪しいと直接言うのは失礼と思いますけど。ま、いいです。まぁこんな巧妙に隠されたダンジョンを見つけることができる程の人物は珍しいですから。一目見てみたいなぁ。と、考えただけです」
男は帽子を外し、しっかりと二人が見えるように眼鏡を上げる
「あっそう。で、アンタはどこの誰なの?」
「まだ名乗っていませんでしたか、失礼しました。私、こういうものです」
男は名刺を二枚取り出し、山なりに飛ばした
「お、とと。ええと、プレゲトーン・ゼルドナー商会?聞いたことない。アイス、知ってる?」
「いや、申し訳ないけど知りませんね」
2人は互いに顔を見合わせて答える
「お気になさらず。私どもの商会は去年の暮れに設立した、傭兵業や迷宮攻略を主に扱うまだまだ無名の商会ですので。しかも今の所の客は大抵裏の人間ですから」
「で、アンタはそこの役持ちってわけ?」
「はい、その通りです。私はフラム・フォン・ウィステリア、商会副総裁をしております。まぁ、副総裁といっても商会員は二人だけですので経理や営業、それに物資調達等もしております」
ニコニコとしたフラムは2人がいる方に歩き出す
「まぁこれも何かの縁です。ご入用の事がありましたら是非ウチにどうぞ、では、失礼します」
「全部攻略しないの?」
アメリアが声をかけるとフラムは振り向いて答える
「最下層まで行きましたが、ボス部屋に強力な封印されていましたので諦めます。これは仕事じゃなく趣味なので」
「あっそう」
そう言ったアメリアの顔を見て、フラムは何かに納得したような顔になった
「では。ボス戦、ご武運を」
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