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ゆるい、どうでもいい夜のはなし

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「ごちそうさん」

アメリアが口を軽く拭って立ち上がる

「あ、自分の位は片付けて下さいよ」

アメリアのローブを引っ張ってアイスは言う

「やだ、面倒くさい。どうせ魔法で洗って食器袋に入れるだけなんだからやっといて」

「師匠は今からどうするんですか」

「寝る」

アメリアはそう告げ、フラフラとテントに吸い込まれていった

「また寝た、どれだけ寝ればウチの師匠は満足するんだろう」

アイスは食器を片付け、焚火の前に座る

「今日は疲れたぁ、でも、意外と楽しかったなぁ」

久しぶりに日記に今までためていた出来事を綴る

「よし、と。じゃあ少しだけ、今日は夜更かししちゃおうかな」

それに、レイ姉から貰ったコレ、こういう時じゃないとゆっくり飲めないし

アイスはレインに貰っていた茶葉をテントのカバンから取り出す

「これこれ、レイ姉自家製紅茶。美味しいんだよなぁ」

そこに地面に現れた魔法陣から一柱の少女が出てきた

「美味しい紅茶があると聞きつけてきました。ベルフェゴールちゃんだよ」

「うわ‼」

突然現れたベルフェゴールに驚き、アイスは思わず腰を抜かした

「あ、ごめん。おどろかせちゃった?」

「いや、大丈夫です。ですけど何でベルゼブブじゃなくてベルフェゴールさんがきたんですか」

「アイツは紅茶が嫌いで私は紅茶が大好き、まぁそういうこと。あとウチをさん付けするのやめて、呼び捨てな」

「はい、分かりました」

アイスは立ち上がってから焚火に鍋を掛ける

「いるんですよね」

「当然」

アイスが一応の確認をし、薬缶に水を注ぐ

「この時間、良いですよね」

「分かる、この暇な待つ時間が良い」

2人はじっと鍋を見つめながら会話を続ける

「悪魔も紅茶飲むんですね」

「たまにな、あのバカ(アメリア)が飲ませてきたことがある」

「それは不思議ですね、師匠は紅茶よりコーヒーの方が好きなはずですけど」

「何か茶葉を貰ったけどいらないからウチに飲ませたらしい」

「それでハマったんですね」

「そう」

ベルフェゴールが大きくうなずいて肯定する

「最初は怪しいなぁ~、とか何か臭うなぁ~、とか思ってたんだけどね。飲んだら美味しくてはまっちゃった」

「その時、絶対に師匠引いてましたよね」

「引いてたよ、アイツはあの匂いが嫌いなのに、ウチはそれが一番好きだからね」

「ハハ、大体想像がつきます、面白い顔してたんでしょうね」

「してたよ。いや~今思い出しても面白いね」

「そんなにだったんですか」

笑いながらも、しっかりとアイスは薬缶からカップに紅茶を注ぐ

「出来たか。この香り、この時点で美味しいのが確定してるね」

「でしょう、僕の従姉の作った茶葉から入れたのは特に香りが良いんですよ」

「あ、ありがとう。じゃあいただきます」

カップを渡されたベルフェゴールはゆっくりとそれを口に運ぶ

「美味しいね、すごくいい」

「ありがとうございます」

ベルフェゴールは紅茶の味を褒め、機嫌をよくする

「あぁ、いい気分だ。最高」

「それはいいですね。あ、それで、聞きたいことがあったんですけど」

突然アイスが何かを思い出してそれを聞こうとする

「なに?今なら何でも答えるよ」

「じゃあ聞きます。師匠、師匠の二つ名の{蒼炎}ってどういう意味なんですか」

アイスがベルフェゴールの顔を覗く

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