魔物狩り2 宝箱
もし間違いがあったら指摘をお願いします
「全部おわった?」
「終わりました」
2人が合わせて7つの紅く染まり切った麻袋を積み上げる
気配が全く無くなった集落の中心にアイスは歩きだす
「どうした?なにかあったか」
ベルゼブブがアイスを追いかけながら問いかける
「いや、ただ何となく何かある気が」
アイスが集落の中心にある少し開けた場所で立ち止まる。そして途中で拾った木製の剣を地面に突き立て
た。
「よいっ…しょっと!」
ザク…
アイスが剣をつきたてた部分は周りよりも土が軟らかかった
「ほらやっぱり、絶対にここ何かありますよ」
アイスが手招きをしながらベルゼブブを呼びよせる
「偶然だろ、探知魔法を使っても何も反応無いぞ」
「いいや、絶対にあります」
アイスは聞く耳を持たずに落ちていた鋤で土を掘り始める
こいつ、こういう時は本当に何も聞かんな、まぁ、待っててやるか
ベルゼブブは近くの柱に寄りかかって座る
「出てきた~!」
アイスが木箱を掘り当て、まだ残っている周りの土を退かそうと掘り進める
「は⁉マジで出て来やがったのか」
ベルゼブブが驚いてすぐに駆け寄ってくる
「おいおい、探知には引っかからなかったぞ。どうなってんだ」
「そのくらい凄い物なんですよ、きっと」
アイスは完全に姿を現した箱をゆっくりと取り出す
「意外に重いですね」
地面に木箱を置き、アイスはその前に座る
「じゃあ、開けましょうかね」
「気を付けろよ、ミミックの線もあるからな」
「分ってます」
アイスは丁寧にそっと箱を開けた
「これは、時計と…」
入っていた銀の懐中時計を持ち上げ、アイスは入っていた手の平程のもう一つの石に手をかける
「宝石?」
アイスは濃紺の菱形に成形された石を見つめる
「これ、何だかわかりますか」
アイスがベルゼブブに石を渡す
「分らねぇ、探知妨害が掛かってたんだから余程良いもんだとは思うが」
しゃがみこんでベルゼブブは石を眺める
「しかも、この懐中時計も結構いい物ですし」
興味深そうにアイスが時計を眺める
「そうなのか?興味ないから俺には分からん」
「はい、銀製ですし、彫刻もかなり細かく掘ってあります。これは、金と銀の鍵と十字ですね。しかも今も動いてます、時間も合ってますしチェーンは白金、凄いです」
アイスは埃や土を払いながら詳しく時計を見る
「で、なんでこんなにすごいのが此処にあるんだ。俺には分からんぞ」
「偶然、とは考えにくいですね。商人を襲って隠したとかですか?」
「分んねぇ、ま、そういうもんだって飲み込むか」
ベルゼブブがそう言って立ち上がる
「ほら、もう日が落ちるぞ、ガキはさっさと保護者の所に帰りな。というか俺が疲れた、休ませろ」
「あ、はい」
ベルゼブブに言われたアイスは石と時計を箱に入れなおす
「結局持って行くのか」
「勿体ないですし、貴重なものですから」
アイスが木箱を持ち上げて浮かび上がる
「じゃあ、明日も頑張れよ。じゃ~な」
ベルゼブブはアイスを励ましながら消えた
「さてと、じゃあ帰りますかね」
アイスは木箱を抱えてテントに向かう
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