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釈放

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監獄暮らし23日目・・・


「いいかお前ら!今日は宮廷伯様が視察をされに来る日だ。宮廷伯様はお前らの様なゴミ共が一生見れないような高貴なお方だ、もし変な気を起こそうものならその場で地獄に送ってくれるからな、分かったか!」

看守は警棒を手に大声で囚人達を威圧する

「返事は!」

「「「はい!」」」

囚人たちが一斉に声を上げる

「よぉし!ゴミ共にしては良い返事だ、点呼は終わりだ、房に戻れ!」

看守が号令すると皆がまた一斉に声をあげてそれぞれの房に戻った

「やっと出れますね」

「長かったぁ〜、ようやく外の空気が吸える、嬉し〜」

「これでようやく煙草を吸える、ちょっと前から手ぇ震えてたんだよな」

房の床に座って三人は抱き合って喜ぶ

「ん?一つ気になるんですけど」

アイスが突然何かを思い出してラプラスに聞く

「トーナメントの僕と、師匠の参加権ってどうなってるんですか」

「ん?多分アメリアの皇帝杯の参加権は当然消えてるし、アイスは多分皇太子杯の参加権は有るけど居ないから失格扱いじゃないかな」

ラプラスが冷静に答えを返す

「ですよね、師匠、完全にやらかしましたからね」

「すんません。けど、私が貧血になってまで本気だったのが無駄になったのか、気分下がるなぁ」

アメリアがシュンとして壁にもたれる

「ま、良いじゃないですか、ここに一生入ってるよりはマシです」

「まぁ、確かにねぇ」

「というか、そう考えないと師匠だってやってられないでしょう?」

「ん、その通り」

アメリアが頷いてもう一度立ち上がる

「で、アイス、例の宮廷伯様ってのはまだか、悪ぃがそろそろヤニが切れて限界なんだが」

ラプラスが震える手を押さえながら元気のない声を発する

「いや、もう来ると思いますよ、っと噂をしたら」

ちょうどその時に看守のうるさい声が棟に響いた

「宮廷伯様のおなりだ!」

看守と共に入ってきた宮廷伯と思われる人物は背は高く、長髪で痩せており顔が見えぬほど帽子を深く被っていた

「看守さん、ここが魔導師が入れられる牢屋かい?」

「はっ、そうです、ここにいるのは魔法関係で捕まった者であります」

「あっそう、ありがと」

そう言うと宮廷伯と思われる人物は牢屋を一つずつゆっくりと歩きながら見ていく

「ふーん、いかにもな奴らが一杯いるね」

そのまま歩いていくと、アイスたちの入った房の前で立ち止まる

「あ、居た、アイス、迎えにきたよ」

宮廷伯がアイスを見つけると呼んで手招きをする

「あ、レイ兄、久しぶり」

アイスが駆け寄ると宮廷伯は看守から鍵を受け取って扉を開ける

「はい、もう出ていいよ」

「ありがと、師匠、ラプラスさん、もう出て良いですよ」

アイスが二人に言うと、二人は我先にと牢屋から飛び出た

「自由だ〜、幸せー」

「これでやっと煙草が吸える」

二人は喜んで伸びたりした

「アイスありがと、アイスがいなかったら2度と出られなかった」

「いや、そう言うのならレイ兄に言ってください、出してくれたのはレイ兄なんですから」

アイスは照れながらアメリアに答える

「そうだね、この度はどうも・・・」

アメリアが言葉を詰まらせながら貴族の方を向いて礼をする

「いや、可愛い従弟の頼みですから断れませんよ」

貴族がアイスの頭を撫でアメリアの様子に気づいて言葉を発する

「あぁ、そういえばまだ名乗っていませんでしたね、ガリア宮廷伯レイン・ド・フォックスブラウンです。よろしく」

「すいません、名前がわからなくて」

アメリアはレインから差し出された手を握る

「いえ、お気になさらず」

レインはそう言うと次はラプラスの方を向いた

「どうも、ラプラス・・・副総裁とお呼びすればいいですか?」

「いや、軽い感じでやってくれ。そっちの方が楽だからな」

ラプラスは貰った煙草をふかしながら答える

「そうですか、わかりました。じゃあそろそろ行きましょうか、外に馬車を待たせてあります」

レインに連れられて三人は監獄から出た

「くぅわ~、娑婆の空気が美味ぇ」

「全くですね、開放感が桁違いです」

三人が開放感を味わっているとレインが馬車に乗るよう促す

「じゃあアメリアさんとラプラスさんはそっちの馬車に、アイスはウチと一緒にこっちのに乗って」

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