閑話・悪魔の授業
こんちわ、梟です。今回は少し長目です。もし間違いがあったら指摘をお願いします
牢に放り込まれて三日目の時
「暇です」
「そりゃあ、な、何もする事ないし、何もないし」
ラプラスが石のベッドで寝ている横でアメリアとアイスは並んで座る
「監獄ってこんな暇なんですね」
「ん、暇、むっちゃ暇」
「師匠は前にも入れられたことあるんですか」
「ある、酒で酔って入れられた」
「あるんですね、何したんですか」
アイスは驚かずに聞く
「酔った時に間違えて魔法ぶっ放して空き家を粉微塵にした」
「師匠らしいですね」
「ん」
アメリアは頷いてあくびをする
「で、折角の暇な時間なんだ、何か聞きたいことはある?久しぶりに授業してあげるよ」
アメリアがアイスの向かいに座って顔を覗き込む
「じゃあ一つ、悪魔の力って何なのか教えてください」
アイスがアメリアに問いを投げかける
「それが今日のお題だね、よし、教えてあげよう」
「お願いします」
アイスはアメリアの隣に座ったまま軽く礼をする
「まず、悪魔ってのは4種類ある、これはわかる?」
「はい、確か、僕らの契約してる7つの大罪って呼ばれてる悪魔と72柱の地獄の軍を率いてる悪魔、それに堕天使と自然発生した下級悪魔でしたっけ?」
アイスが指を折って数えながら答える
「その通り、アイスは物知りだね。まあ正確には7つの大罪と72柱の悪魔の配下たちも悪魔って言うらしけど、アイツらは大抵知能が無い魔物だから気にしなくていいよ」
「わかりました」
「それでここからが本題、悪魔の力とは?だったね?」
「はい」
「アイスも難しいことを聞くことになったもんだ」
アメリアは立つと太刀を出現させる
「これ、いつもの奴ね」
「はい、それも悪魔の力の一種なんですか?」
「そう、悪魔は大抵自分が気に入った武器を持ってる。これはベルフェゴールが気に入ってる刀、本当はレイピアだったんだけどベルフェゴールに頼んだら私好みに改造してくれた」
アメリアが鞘から刀身を抜いて一度振る
「気に入ってるのを貸してくれるんですね」
「ん、理由はわかんないんだけどね、それでこうやって悪魔と契約した人間が貸してもらった武器を“魔具“って言うんだ」
「はえ〜、なんか、すごいです」
アイスは単純な言葉で返事をする
「そして次にやるのは憑依についてだ、悪魔は人間の体を乗っ取って動く事ができる。これが憑依だ、悪魔が憑依をしたら体の主導権は全部あっちに渡る」
「その代わりに強い力を発揮できるんですよね」
「その通り、悪魔が体を動かす分動きが鋭くなって普段以上の身体能力が出せるようになる」
「だけどその分の負担はこっちに来ますけどね」
アイスは未だに筋肉痛が続く肩を回す
「まぁね、おかげで私も全身筋肉痛がいまだに続くし、だけどアイスはいいよね完全憑依の負担がかからなくて」
「ん?完全憑依?」
アイスが頭に?を浮かべる
「あのクソ耳長属相手に私、というかベルフェゴールがやってくれたアレ」
「あぁ、アレですか、凄かったですよねぇ、弾幕の撃ち込み合いの中での二人の槍と剣による競り合い。滅多には見られないものでした」
アイスが興奮気味に感想を言う
「あれねぇ、私がやると貧血になるんだよ」
「それは、どうしてですか?」
「アイス、私が契約する時に何を代償にしたか覚えてる?」
「はい、確か、血でしたよね」
「そう、その通り」
アメリアがアイスを指差す
「完全憑依は契約者が契約の代償にした物、私の場合は血を一定量獲られる。ま、アイスは無償での契約だから気にしなくて良いよ」
「一定量ってどのくらいですか」
「大抵の場合は3〜4割、この間のあれみたいにフルパワーになる時は半分だね」
「そんなにですか、師匠、早く休んでください!」
アイスが焦りながらアメリアを心配して壁によりかかせる
「アイスは心配性だなぁ、もう回復してるから大丈夫だよ」
アメリアはいつものようにアイスの頭を撫でて落ち着かせる
「そうなのなら、いいです、すいません取り乱して」
「いいの、そういうところがアイスの良い所なんだから」
アメリアは謝るアイスを隣に座らせた
「じゃあこれで授業は終わりだよ」
「はい、ありがとうございました」
そう言うとアイスは疲れていたのかその場で座ったまま目を瞑った
「あらら、寝ちゃった、難しいこと教えたからかなぁ。じゃあ私も一眠りしますか」
アメリアも独り言をぼやくとアイスの隣で目を瞑った
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