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耳長族

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「あぁ〜、動くのは久し振りだねぇ、まともに動けるかな」

伸びをしながら歩いてアメリアは降りる

「ふぅ、じゃあやりますかね」

闘技場に降りたアメリアは探知魔法で周囲の人間の魔気()の量を測る

「うん、やっぱり大抵は全然弱いな、まぁ一割くらいはマトモなのがいるから良いか」

アメリアはそれから測定の精度を高めて真っ先に潰すべき人間を探す

「あ〜・・・此奴か」

アメリアは50メートルほど先にいる紫髪で長身の女に目を付ける

「見る限りだと同じ魔法使いで得物はかなり上物の長杖、このオーラだと・・エルフか離れられると面倒な相手だな、一気に最初から詰めるか」

アメリアは自身の魔気の空間への放出を最小限に抑えて体内に溜める

「あと一、二分で始まるか」

アメリアは呟いてから準備運動をして杖を回す


「今日はアイツもやる気だな、楽しんで見れそうだぞアイス君」

観客席で買ってきた飴を舐めながらラプラスはアイスに言う

「なんでやる気って分かるんですか、僕には変わらないように見えますけど」

「アイツが今出してる魔気の量を見てみろよ、いつもよりかなり少ねぇからな」

「うぅん、あっ確かにいつもより少ないです」

アイスは気づいてスッキリした顔になる

「だろ、こうしてるって事はアイツがやる気を出してる何よりの証拠だ、よ〜く見とけよ凄いもんが見れるからな」

「でも師匠がやる気を出すってことはそれだけ強い人がいるんですよね」

「そういうこった、多分あの耳長族に目ぇ付けてんだろうな、あれは修羅場を幾つも潜ってる顔だ」

「確かに見ればそうですね、オーラが周りの人たちと全然違います」

「周りだけじゃねぇ、ここに居る奴等の中でもトップクラスだ、やっぱり耳長族は寿命が無い分経験が違うな」

「えっ、エルフって寿命ないんですか」

アイスが驚いてラプラスの方を向く

「あん?そんなことも知らないのか、耳長族は寿命がなくて回復も異様に早いし生まれつき身体能力も高い、ほぼチートみたいな種族だよ」

「ほんとにチートですね、師匠勝てるんですか」

「それに関しちゃ今回は分からん、アイツでもギリ負けるかもしれん」

ラプラスはタバコに火をつけながら軽く言った

「えぇと、その時の負けっていうのは」

アイスが何かを感じてラプラスに聞き返す

「あの世行きも有り得る、死ぬまでは行かなくても重傷は確実だ」

「それって大丈夫なんですか」

「大丈夫だ、死んでなかったら回復系の魔法で幾らでも治せる」

心配そうなアイスに紫煙を吹きながらラプラスは答えた

「まぁ安心しなアイツはやる気に成りゃあ私よりも強い、悔しいがな」

「そうですよね、大丈夫ですよね」

アイスが自分に言い聞かせるように言った

「さぁ、始まるぞ」

会場の鐘が大きく揺れるのを見てラプラスはアイスの肩を叩いた

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