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憑依

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「あぁ〜、イライラするなぁ〜」

アイスは会場に降りると過剰に緊張し不機嫌になっていた

「あれ?アイスの雰囲気がいつもと違う、緊張しすぎたかな」

アメリアは観戦席の最前に座ってアイスを見ている

「ルール説明です」

そこに闘技場の放送席からの声が聞こえた

「今回のトーナメントのルールを説明します。今から言いますルールを破りますと失格ですのでご注意ください。

一、戦闘不能または降伏した場合を敗退とする

二、毒類、生物兵器は使用禁止

三、死亡は戦闘不能と判断し殺害した者は失格にならず罪に問われない

四、戦闘不能は審判が判断する

五、敗退した者と審判を攻撃しないこと

以上が今回のルールとなります。」

アナウンスが終わると会場に結界が張られた

「結界だ、これがあるんなら安心して見れるよ」

アメリアは売り子から買った酒を傾けながら下のアイスを見ていた

そろそろかなぁ・・・

アイスがそのように思った時に別の場所に飛ばされた


「あれ?さっきまで闘技場にいたのに、何ここ?というか僕の体半透明だし」

「どうも〜、俺だよ〜」

アイスが混乱していると急にベルゼブブが現れて笑顔でアイスを持ち上げてクルクルと回った

「うわっ、回さないで」

アイスは思考が追いつかずにさらに混乱した

「な、何の用ですか、というかここどこですか」

ベルゼブブはアイスを下ろして説明を始めた

「ここは俺が作った精神空間でね、アイスの意識だけこっちに呼んだ」

「そうですか、それで何の用ですか?」

アイスはベルゼブブから説明されて情報を飲み込み座り込んだ

「説明とか面倒だから早速結論、体貸して」

「すいません説明して下さい、どういうことか分からないんで」

アイスがまた混乱してベルゼブブに説明を求めた

「おっけ〜、説明してあげる」

「お願いします」

アイスが頭を下げた

「まずね、俺って最近暇なんだよ、楽しいことないし」

「はい」

「それで今からアイスってトーナメントの予選でしょ」

「はい」

「楽しそうだから俺にやらせて」

「いいですよ」

アイスはあっさりと了承した

「いいの?本当に?」

ベルゼブブは意外にもあっさりと上手く行ったので喜んでいた

「はい、緊張しますし、早くやれたらご褒美もらえますから」

「あっそう、じゃあ体の主導権もらうね」

ベルゼブブがそう言って手を叩くとアイスの意識が戻った

(戻った、けど、体が動かない)

そこでアイスが体を動かそうとしたが動かなかった

(当然だ、今は俺が体を動かしてるんだから)

ベルゼブブはアイスに伝える

(そういえば、そうでしたね)

(そうだよ、じゃあ始まったら一瞬で終わらせるから)

(お願いします)

(うん)

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