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行列

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「あれ?どこ入れたっけ」

アメリアは訝しげな顔でカバンの中を探る

「確かに鞄に入ってたはずなんだけど、アイス知らない?」

「知りませんよ、というか何探してるんですか、まぁ師匠のことですから奥に追いやられでもしてるんじゃないですか」

アイスは椅子に座って本を読みながら言う

「そうだと良いけど・・・あった」

アメリアがバックの底から封筒を3枚取り出す

「うん、ちゃんとある」

アメリアが封筒の中身を確認する

「問題なしっと、アイス、コイツら出しに行くよ」

アメリアが読書をしているアイスの方を向く

「はい、あれ?なんで師匠が封筒持ってるんですか、推薦状は僕が持ってますよ」

アイスがポケットから推薦状の入った封筒を出してアメリアに見せる

「違うよ、これはアイスのじゃない」

「じゃあ誰のですか」

アイスが首を傾げる

「私のやつだよ」

「え?」

二人の間に一瞬の静寂が訪れる

「本当、ですか?冗談とかじゃないですよね」

アイスが動揺しながらアメリアに問いかける

「本気だよ〜、だけどアイスとは戦わないはずだから安心してね、部門が違うから」

アメリアがいつものおっとりとした顔のまま言う

「本当ですか!よかったぁ、師匠と本気で戦り合えなんて無理ですからね、まず僕の命が危ないです」

アイスは安心した様子でため息をついた

「そうかな?アイスなら私の本気をぶつけても生き残り切りそうだけど」

「師匠の本気って小さな町を壊滅させる規模でしょう、無理ですよ、まともに受けた瞬間あの世逝きです」

アイスが苦笑いをしながら答えた

「ふ〜ん、まぁいいや、それよりトーナメントの参加の申請行くよ」

「そうですね、遅れたら行列に並ぶことになりますからね」

二人はそう言って部屋を出た


「うわぁ、結構並んでるね〜」

二人が受付である闘技場の前に着いた頃にはすでに長蛇の列ができていた

「結構早めに来たつもりだったんですけど、どれくらい居ますかねぇ」

アイスが背伸びをして列の奥を見ながらアメリアに聞く

「300くらいかな、2時間はかかりそうだね」

「うへぇ、長いですね」

アイスが気だるそうに地面にしゃがみ込んだ

「長いね、貴族からの推薦がいるとはいえやっぱり名声やら金やらがみんな欲しいんだろうね」

「そうですよね〜、僕たちもそんな感じですし」

「確かに」

二人が冗談を言い合って笑う

「だけどこれで旅費が稼げなかったらいよいよやばいよ、宿代払うために毎日ギルドの依頼をせっせとこなさないといけなくなる。今までみたいにやりたいのだけ受けるって生活も無理になる」

「それも楽しそうですけど」

アメリアが嫌な顔をするのと対照的にアイスは満更でもなさそうな顔をする

「嫌だよ〜、働くのは最小限にしたいし何ならずっと寝てたい」

「そんなこと言わないでくださいよ、ほら、もうすぐ僕たちの番ですよ」

「あっそう、まぁせっかくだし頑張ろうかな」

アメリアが少しやる気を出したところを見てアイスは少しワクワクしていた

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