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洞窟の攻略から二日
「んあ、おはよう」
アメリアが寝室のドアを開ける
「げっ師匠が早起きしてる、珍しい」
アイスが朝ごはんを準備する手を止めて驚いている
「いいでしょー、偶には早起きしても」
アメリアは猫背でノロノロと歩きながら目を擦る
「ちゃんと顔と手洗ってくださいよ」
「わーってる」
答えるにアメリアは左手を挙げてから外に出る
「うぅっ冷たい」
小屋の前にある井戸で顔洗い顔をブルブルと振っていると風が吹いてきた
「いい風だ〜、気持ち良いね」
アメリアは伸びをした後に小屋に入る
「アイス、今日の朝ごはんは何?」
「いつも通りのパンとスープですよ、今日は村長の所に行かないといけないんですよ急いでください」
「はいよ、いただきます」
アメリアはテーブルに向かって朝ごはんを食べる
「ご馳走さん」
アメリアは食べ終わるとアイスに一声かける
「村長さんの所に行ってくる、ちゃんと魔法の練習しといてね」
「わかってます」
アイスは皿を片付けながら笑顔で応える
「じゃあいってくる」
アメリアはいつも通りのフラフラした歩き方で村長の家に向かった
コンコン
「どうぞー」
屋敷の執務室の奥から声が聞こえる
「どうも」
アメリアが部屋に入ると眼鏡をかけたアイスより背が少しアイスより少女がいた
「今回はありがとうございました、これで村の皆んなも安心できます」
笑顔を浮かべながらミカエラはアメリアに感謝をする
「それで報酬のギルドに預けけていた新しい魔法について書いた本ですが」
「あの『インベントリ』って魔法?」
「ええ、本来はギルドで受け取ってもらうのですが今回はここで渡します」
ミカエラがソファーの前にあるテーブルに少し分厚い本を置く
「あんなに魔鉱石を持ち帰るのは大変でしょうから」
「これがその報酬?」
アメリアが本をめくる
「はい」
「よし確かに貰った、ありがとう」
アメリアはソファーから立ち上がる
「あぁ、あともう一つ聞きたいことが」
ミカエラが立ち去ろうとするアメリアを引き止める
「貴女の弟子のアイスさん、グランドトーナメントに出られるんですよね」
「なんで知ってるの」
「いや、失礼ながら昨日貴方方が話していたのを聞いていたもので、申し訳ないです」
ミカエラは頭を下げる
「それでグランドトーナメントの予選出場には有力な推薦人が3人必要な筈ですが揃っているのですか」
「揃ってるよ、まぁ全部ライヒの人間だけど」
ミカエラは少し困ったような顔をする
「それだと少し出るのは厳しいかも知れません、推薦人にガリアの人がいないと大会の運営にあまり良い顔をされないでしょうから」
「えっ、そうなの?」
「はい、最近のガリアの魔法界ははライヒに対して厳しいですから」
「じゃあどうすればいいの」
「私が推薦人になります」
ミカエラは胸を張る
「そんなことできるの?推薦人の条件に騎士以上の貴族ってあるけど」
「できます、これでも私はこの村の領主で騎士なんですよ」
「ヘ〜、そうなんだ」
アメリアが興味なさげに返事をする
「なんか反応薄くないですか!」
ミカエラは予想外の反応に少し怒る
「まぁいいです、推薦状を書くので少し待ってて下さい」
そう言うとミカエラは下がった眼鏡を上げて執務用の机に座り引き出しから紙と封筒を取り出す
「はい、どうぞ」
ミカエラは紙を入れた封筒をアメリアに手渡す
「アイスさんの武運を祈っています、私もトーナメントは見に行くので見つけたら声をかけて下さいね」
アメリアが立ち去る前にミカエラは言って微笑みを浮かべる
「わかった、運が良かったら会えるかもね」
アメリアはそう言って執務室を出た
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