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野宿

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「痛てて、腰痛い」

「師匠、ついに老化しましたか」

「してないよ!今回の馬車って揺れが酷いんだよ」

「そうですか、僕は全然痛くありませんけど」

ガタン!!

「うわっ」

馬車が突然止まった

「すいませんアメリアさん、馬が急に止まりまして」

「どれくらいで動けそう?」

「あー、もう馬が疲れちまった、今日はもうダメだここで野宿しましょうか」

「しょうがない、アイス、テント出して私は火起こししとくから」

「わかりました、さぼらないでくださいよ」

「あいよ」


「師匠、夕ご飯できましたよ」

「まってました、うわ、美味そう」

「そういえば御者の人どこですか」

「ああ、オッサンならもう寝たよ」

「そうですか、これ師匠の分です」

「うひょー、アイスのメシはやっぱ美味そうだ」

「ちょと、がっついたら汚いですよ」

「いいの、こっちの方が気楽なんだから」

「しょうがないですね」

「早くしないとアイスの分も食べるよ」

「あっ、やめてくださいよ食べますから」


ジージージー

「くったぁー、美味かったよ」

「どうも、じゃあ僕は寝ますから」

「はいよ、おやすみ」

アイスがテントに入りしばらくするとアメリアは空を見上げた

「旅か、今度は何処に行こうかな」

アメリアは数百年の生涯で巡ってきた多くの場所を思い浮かべる

「今までの中で一番面白くなる気がする」

「あ、流れ星」

ザク、ザク、ザク、

馬車から誰かが歩いてくる音がする

「アメリアさん、どうしました?こんな遅くまで起きてると馬車に酔いやすくなりますよ」

「いいの、どうせ昼に寝るんだから」

「体壊しますよ」

「大丈夫だよ・・・多分」

「やけに自信ないですね」

「だって旅に出たらしょっちゅう風邪にかかるんだもん」

「ぞうですか」

「というか何で私の名前覚えてんの?最後にあんたに会ったの10年前なのに」

「そりゃあ覚えてますよ、自分の最初の客くらい」

「面倒な客だった?」

「ええ、最初の客が未だに一番面倒だと思う客です、二度と乗らないで欲しかったです」

「それって冗談だよね?」

「いえ、半分は本気ですよ」

「よく本人の前でそういうこと言えるね」

「あなたには言われたくないです」

「うぇ、よくアイスに言われる言葉だ」

「でしょうね、アメリアさんはそういう性格してますから」

「うわぁ、心に刺さる言葉がよくそんなに出るもんだね」

「そりゃどうも」

「もうやだ、私は寝るよ」

「ちょっと、火の番どうするんですか」

「あんたが見てな」

「一晩ずっとは無理ですけど」

「アイス使っていいよ」

「だったら、まぁ、いいですけど」

「じゃあよろしくね、アダムくん」

「やっと名前で呼びましたね」

「今思い出したから」

「かなりかかりましたね」

「そんなもんさ」

アメリアが立ち去るとアダムは月明かりの下で焚火を眺め続ける


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