悩むアメリアと無邪気なアイス
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パラ・・・パラ・・・
アメリアが統制府で圧迫面接をされていた時アイスは悠々と本を読んでいた
「よし、これで11冊目っと、師匠どこ行ったんだろ」
魔法統制府、副総裁執務室
「うーん、どうやって伝えよう」
アイスに留学旅行のことをどう伝えるかアメリアは悩む
「オイ、悩むのは勝手だがここでするなよ」
「良いじゃん別に、というかアイスの前でこんなこと考えられないし」
「勘が良さそうだもんな、あいつ」
「会ってきたの?」
「いや、魔導師試験の時にちょっと見てきた」
「すごかったでしょ」
「うん、あの威力の魔法を大体一ヶ月で撃てるのは凄い」
「でしょ」
「なんでお前がドヤ顔してんだよ」
「私の弟子だから」
「そうかい、で、どう伝えるか思いついたか」
「なんとなく、だけど喉渇いた」
「コーヒーいるか?」
「いらない、酒ならいる」
「やっぱ図々しいな、お前」
「そう?」
「自覚ねぇのかよ、というか早く帰れよこっちも仕事あるし、お前もアイスをずっと放ってられないだろ」
「そうだよね、放ってると心配だし帰るわ」
「そうしろ、じゃあな」
「うん」
「よしっと」
アイスは持ってきた分厚い15冊の本を全て読み終え新しい本を取ろうと席を立つ
「ただいま」
「ああ師匠どうしたんですか?顔色暗いですよ」
「なんでもない」
「ならよかったです」
アイスは少し笑う
「それで良い本は読めたの?」
「はい、たくさん読みました面白かったです」
「そうなら連れてきた甲斐があったよ」
「それより師匠はどこ行ってたんですか?」
「統制府行ってた」
「何かありましたか」
「あったよ、色々と」
「そうですか、じゃあ僕は新しい本をとってきます」
「いってきな」
「いつ言おうかなぁ、あの事」
アメリアはつぶやいた
5時間後
「アイス、帰るよ」
「もう帰るんですか」
アイスは不満そうだ
「そりゃもう閉館の時間なんだから」
「なら仕方ないですね、帰りましょうか」
2人が図書館から出ると道は人間でごった返していた
「うわ、この人混みはなんですか師匠」
「うーん、あ、そういえば今日は夜祭の日だ」
「夜祭って何ですか?」
「季節ごとにある祭だよ、屋台が出たり花火があったりする」
「面白そうですね」
「うん、色々見て回ろうか何か美味しそうな物があるかもしれないし」
「良いんですか?師匠って今金欠だったはずでしょ」
「大丈夫、欲しいものあったら言って」
アメリアはホーエンライヒから既に支度金として貰っていた5万リグの入った袋を見せる
「師匠、ついに犯罪に手を染めたんですか、悪いことは言いません警察行きましょう」
「何もしてないよ!決めつけないで」
「だったら良いんですけど、本当に大丈夫なお金なんですね」
「そうだって言ってるじゃん」
「うーん、わかりました師匠を信じます」
「歯切れが悪いなあ、まあいいや屋台で美味しそうなの何か食べようか」
「はい」
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