表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この異世界は悪意しかない!  作者: 浅見青松
第3章 ミャーザ・ワッケンジー国編
75/161

20


「騒がしいと思ったら何事ですか? ……まぁ、一番うるさいのはノモンですけど」


ノモンの横で塞いでいた耳から手を放し、ビョウブは後ろに手を回した。


「おや、なぜ悪意が消えているんでしょうか?」


ビョウブは倒れた門番のブタ族に紫のオーラを(まと)った玉を投げつけた。ブタ族の体に再び悪意が植え付けられた。


そして頭を抱えるブヒゾウにも紫の玉を投げつけた。ブヒゾウの体は新たな悪意を吸収した。


「ぐおおおお!」


ブヒゾウは苦しみの声をあげて体を震わせた。いや、それは恍惚(こうこつ)から来るものかもしれない。

ブヒゾウの体がより引き締まり、強靭(きょうじん)さを帯びている。


ビョウブは四方に倒れ込んでいたヨキ達に気付いた。


「亜人とトリ族、ブタ族……。何の団体ですか? しかも悪意がありませんねぇ」


ビョウブには悪意のオーラが見えている。悪意をばら撒く側、そして(おさ)には見えるようだ。

異例なのはヨキと、ブヒタロウだけだ。



ビョウブはブヒゾウへと近づいた。


「早く仕留めしなさい。あなたの役目ですよ」


ブヒゾウは洗脳されたように無言で槍を拾うと、ヨキ達に向けて身構えた。


「ブヒゾウ!」


ブヒタロウが思わず叫んだ。

ビョウブはその呼びかけを聞いて関係性を察知する。


「なるほど、仲間、ということですか」


ビョウブは隣に(たたず)むノモンの腰を叩いた。


「ノモン、あの者たちを叩きのめしなさい」


ノモンは言われるがまま拳をぶつけ合わせ、巨体を前へと進ませた。


ヨキはカナの体を起こし、近づくノモンを見据(みす)えた。


「カナ、あいつに頼むぞ」


カナはノモンに向けてヒールを放った。

しかしノモンは反応早く四つ足になって駆け出し、魔法を(かわ)した。


「うそ、あの体で!?」


獣ならではの驚異的なスピードで駆け、身動きの出来ないカナとヨキに突進した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ