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この異世界は悪意しかない!  作者: 浅見青松
第3章 ミャーザ・ワッケンジー国編
68/161

13


潮の匂いが近づいてきた。目の前を横切る川が海への道を示してくれる。

下流へ進む度に川は枝流を束ねて、太い幹となった。


ヨキ達が進むその先に、倒れているネコ族の姿があった。ブヒゾウが対峙(たいじ)して、善意の剣で悪意を取り払ったようだ。


ちゃんと剣の効果は出ている。ネコ族は気絶しているだけで外傷はない。

ブヒゾウが剣を振るっている姿をヨキは想像した。


「ひとりでやるなと言ったのに……」


そう(つぶや)くヨキに、カナは(かば)うように言った。

「急に襲われたのかもしれないよ」


ヨキはそれでも楽観しなかった。


「先走らなければいいけど」




川沿いに倒れているネコ族は1人ではなかった。進む度にあちらこちらと点在している。


ヨキはブヒゾウが気掛かりであった。

倒れていたネコ族たちは()べ13人に達していた。ミャーサが介抱してあげ、正気を取り戻したネコ族たちは元気に跳ね回った。


「ありがとうニャ」

「元に戻ったミャ」

「あのブタちゃん、闘志が(みなぎ)ってたミャ」

「あの剣なんニャ」

「後ろからやられたニャ」

「ビックリしたミャ」

「我々も一緒に行くミャ」

「みんな加勢するニャ」

「ゴロニャ」

「ミャーミャー」


一気にやかましくなった。

そして「ミャー」なのか「ニャー」なのかどっちかに統一してほしいとヨキは思った。


「やっぱ面倒くさいニャ」

「眠いから寝るミャ」

「ダルいニャ」


気がつくと、既に6人しかこの場にいなかった。


「ホント……気まぐれな種族だ……」


ため息をつくヨキのもとに空からサントーリオが叫んだ。


「ヨキ様!」


サントーリオは急降下してヨキの前に降り立った。


「大変です、ヨキ様! 何が大変かと申しますと……」


サントーリオは息を切らながら(くちばし)を動かした。


「ブヒゾウ殿が連れ去られました!」




面白いと思った方、続きが気になる方は、

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