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この異世界は悪意しかない!  作者: 浅見青松
第3章 ミャーザ・ワッケンジー国編
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翌朝、南東にヨキ、カナ、ブヒゾウ、ブヒタロウ、サントーリオが集まっていた。


「もう少しトリ族を増やして上空から侵入したほうがいいのでは?」


参謀会議でもそんな案が出たが、クジラの骨を回収するという目的がある以上、陸路のほうがいいとヨキは考えていた。

荷車を()き、出来るだけ多くの骨をトンディーク国に持って帰らねばならないからだ。


「ところでミャーサはどうした?」


水先案内人役であるはずのミャーサが約束の時間になっても来ない。


「行方不明です」


「は?」


「ネコ族は気まぐれですので」


ヨキはため息をついた。

「ネコだなぁ……」


習性と言っていいのだろうか。他の種族の者はまるで気にしていない様子だ。


「そういう性格と分かっていたなら、どっか行かないように拘束しておけばよかったのに」


「そんなことしたら手当たり次第に引っ()かれてしまいます」


「……ネコだなぁ」


「今朝は寒いですし、どこか暖かい所で日向ぼっこしてるかもしれません」


「…………とことんネコだなぁ」


そしてもう1人姿が見えない。


「ケージは?」


ブヒゾウが説明に入る。


「それが、寝返りを打った際にイワンニコフで腰を強打したらしく、歩くのもままならないとか」


「なんだ、その理由は! ヒールで治せるだろ」


「治したんですが、腰がズレてしまったそうで、魔法の壁で腰を固定している最中だそうです」


「コルセットみたいだな……」


「遅れて来るとは言っておりました」


ヨキは再びため息をついた。


「……前途多難だな」


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