6
善意の剣を大量生産するには材料が足りなさ過ぎる。その素材集めのためにシカを乱獲するというのはヨキの本意ではなかった。
そこで大量に生体鉱物を獲得する手段を模索していた。
その時、偶然にも都にいるネコ族から有力な情報を得た。
「ネコ族の国ミャーザ・ワッケンジーは海沿いの国ミャから魚が豊富ミャ。よくクジラも獲っていたミャ」
「クジラか!」
「でも……ミャーザ・ワッケンジーも悪意に侵されてると噂ミャ」
「ま、そうだよね……」
「でも骨を集めるなら、海沿いにたくさん落ちてるミャ。食べるだけで骨は捨てるからミャ」
「そっか。じゃあ、感染者に出会わずに手に入れられるかもしれないってことか」
「そうだミャ。ワンダフルだミャ」
「『ワン』ダフルって言うとややこしいんだよ……」
そういった経緯をヨキはブヒゾウに話した。
「それでミャーザ・ワッケンジー国に?」
「ああ、クジラの骨を回収する。そののち武器が大量生産出来たら、もっと人数を増やして本格的に悪意を祓いに行く」
ブヒゾウは手にした善意の剣をまじまじと見つめた。
「ヨキ様の力を纏った剣……」
「護身用でもあるし、悪意を取り除くことも出来る」
「…………」
「一緒にミャーザ・ワッケンジーへ行ってくれるか?」
ヨキから頼まれ、ブヒゾウは精悍な顔つきで首肯した。
「はい、もちろんです!」
面白いと思った方、続きが気になる方は、
ブックマーク、★評価をよろしくお願いします。




