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この異世界は悪意しかない!  作者: 浅見青松
第2章 トンディーク編
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29


その日からブヒタロウは魔法の練習を始めた。


ただ……




「ヨキ様ぁ! 火が出ないでげすよぉ!」


日がどっぷりと暮れても、ブヒタロウから炎が出ない。


「ちゃんとケージに習ったのか?」


「習ったでげすよぉ。でも出ないんでがすって。あ、出た!」


ブヒタロウは自らの手を見ながら喜んだ。


「出た! ヨキ様、見てくださいです、出ましたでがす!」


ヨキが確認すると、ブヒタロウの手から、じんわりほんのり炎が浮かんでいる。

夜の(とばり)の中で、心が洗われるような温かい炎。


「火って癒されるなぁ。…………って、リラックスさせてどうするんだよ!」


「え、これじゃダメでげすか?」


「もっと激しい炎を出せたじゃないか!」


「これも炎は炎でげすよ?」


「やり直し!」


「そんなぁ! ヨキ様、腹が減ったでげすよぉ!」




前国王ホロッホの葬儀が全国民の参列によって行われ、彼の偉大な功績を讃え、死を(いた)んだ。


そして改めてクルック王子が王位継承することを国民の前で発表。


国民は幼き王に歓声と期待を投げ掛けた。



ヨキはその光景を見つめ、ひとつの王国を救ったことに嬉しさが込み上げていた。


「で、あるからして……」


ただ、式典を()り仕切るサントーリオの話は相変わらず長いなぁと、拍手を送りながら思った。



(第2章 トンディーク国編 完)




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