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ヨキはゴーレムの肩に着地した。衝撃で足に痺れが響いてくる。靴を履いているためこれではゴーレムの体に直接触れたことにならない。
ヨキは体勢を立て直し、右手でゴーレムの首元に触れようと手を伸ばした。
その時、ゴーレムが前屈みだった体を起こした。
激しく揺れるヨキの足元。
ヨキはよろけた。
ゴーレムは肩に違和感を覚えたのか、激しく体を揺さぶらせた。
ヨキはバランスを保とうと踏ん張ったが、あまりに激しい振動でゴーレムの肩から弾き飛ばされた。
「うわっ!」
「ヨキ様!」
叫ぶサントーリオ。
ヨキの体はゴーレムの胸元へと落下した。
ゴーレムはそれを目で確認し、太い両腕を開き、両手の拳をヨキ目掛けてぶつけ合った。
「ヨキ様ぁ!!」
トリ族に乗って動向を見つめていたブヒゾウやブヒタロウも叫んだ。
ヨキの体にゴーレムの拳が迫る。万事休すとヨキは目を閉じた。
その時、突如、ゴーレムの足元が燃え上がった。激しい炎が起こり、ゴーレムを取り巻いて炎が踊り狂う。
炎が巻き起こった急激な温度差によって上昇気流が発生し、ヨキの体はゴーレムの重ねた拳に擂り潰される寸前でふわりと浮き上がった。
ヨキは突然のことに驚きながらもその気流に体を大の字に乗せた。
空中に留まる体。
目の前にゴーレムの顔がある。
高さに身を竦ませていたヨキだったが、この時ばかりは恐れるものはなかった。
ヨキは右手に力を込めた。
「悪意の塊よ、鎮まれ!」
ヨキの右手はゴーレムの顔を捕らえ、その表面に触れた。




