表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この異世界は悪意しかない!  作者: 浅見青松
第2章 トンディーク編
50/161

25


ヨキはゴーレムの肩に着地した。衝撃で足に(しび)れが響いてくる。靴を履いているためこれではゴーレムの体に直接触れたことにならない。


ヨキは体勢を立て直し、右手でゴーレムの首元に触れようと手を伸ばした。

その時、ゴーレムが前屈みだった体を起こした。


激しく揺れるヨキの足元。

ヨキはよろけた。

ゴーレムは肩に違和感を覚えたのか、激しく体を揺さぶらせた。


ヨキはバランスを保とうと踏ん張ったが、あまりに激しい振動でゴーレムの肩から弾き飛ばされた。


「うわっ!」


「ヨキ様!」

叫ぶサントーリオ。


ヨキの体はゴーレムの胸元へと落下した。


ゴーレムはそれを目で確認し、太い両腕を開き、両手の拳をヨキ目掛けてぶつけ合った。


「ヨキ様ぁ!!」

トリ族に乗って動向を見つめていたブヒゾウやブヒタロウも叫んだ。


ヨキの体にゴーレムの拳が迫る。万事休すとヨキは目を閉じた。


その時、突如、ゴーレムの足元が燃え上がった。激しい炎が起こり、ゴーレムを取り巻いて炎が踊り狂う。


炎が巻き起こった急激な温度差によって上昇気流が発生し、ヨキの体はゴーレムの重ねた拳に()り潰される寸前でふわりと浮き上がった。


ヨキは突然のことに驚きながらもその気流に体を大の字に乗せた。

空中に留まる体。

目の前にゴーレムの顔がある。


高さに身を(すく)ませていたヨキだったが、この時ばかりは恐れるものはなかった。


ヨキは右手に力を込めた。


「悪意の塊よ、(しず)まれ!」


ヨキの右手はゴーレムの顔を捕らえ、その表面に触れた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ