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この異世界は悪意しかない!  作者: 浅見青松
第2章 トンディーク編
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19


カナは驚きと共に戸惑った。


「わたしのことを知ってるの?」


ケージはそれに答えず、カナを見つめた。


「なぜ悪意が消えている?」


カナは思い出そうとしたが、記憶は(いま)だに曖昧でケージのことを思い出すことは出来なかった。


「あなたが……わたしに悪意を?」


ケージは(あざけ)るように笑った。


「おかげで一人前の魔女になれたわけだ」


カナの拳が固くなる。


「そんなものになりたくない!」


カナはケージを(にら)みながらヨキに声を掛ける。


「行くよ」


ヨキは(うなず)いた。


「ああ」


ヨキがカナの肩に手を当てた。カナは魔法を唱え、ケージに放った。


「ヒール!」


カナの魔法がケージに迫る。

しかしケージの体に触れる瞬間、カナの魔法は弾かれた。


「えっ」


ケージが嘲笑う。


「ふっ、そんな未熟な魔法が私に効くと思ったか。しかもヒールなどと。私をアンデッドとでも思ったのか?」


「防御魔法か」


ケージの体を虹色の壁が包んでいた。

カナは悔しさに歯を食い縛った。

ケージはせせら笑った。


「魔法が効かないならどうすれば……」


打つ手を失ったカナにヨキが(ささや)く。


「大丈夫」


次の瞬間、ケージの包む壁がガラスのように砕け散った。


ヨキが微笑む。


「魔法でできた壁なんて、悪意でしかないんだから」


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