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この異世界は悪意しかない!  作者: 浅見青松
第2章 トンディーク編
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18


施設は黒い炎に包まれている。


「王子! サントーリオ様!」


施設外にいるトリ族の悲鳴が響いた。


「まさか……」


ヨキは呆然とした。ケージという亜人のことを聞いていたのに、魔女であることを聞いておくべきだった。


と、崩れかけた施設内から黒い炎に侵されたトリ族が出てきた。トリトリオ三兄弟が千鳥足で()い出てきている。


「カナ、頼む!」


ヨキが叫ぶとカナは「ヒール!」と三兄弟に魔法を放った。悪意のオーラが体から消えて3人は倒れ込んだ。


ヨキが駆け寄った。


「王子は……?」


気絶した三兄弟の姿しかない。


「まさか、まだ施設内に?」


その時、サントリーオの閉じていた翼が力を無くしてゆっくり開いた。その懐の中に幼き王子が眠っていた。


「サントーリオ……」


悪意に侵されようと、王子を守ろうとする思いは消えない。その悪意を凌駕(りょうが)する忠誠心にヨキは心を打たれた。


「誰か、クックル王子たちを安全な場所へ(かくま)ってくれ!」


(かしこ)まりました!」と数人のトリ族が王子とトリトリオ兄弟を介抱した。


ヨキはカナ達の元へ戻った。

空に浮いていたケージがヨキ達に向かってゆっくりと降りてくる。そして音もなく着地した。


青白い顔と黒い髪が邪悪さを漂わせている。

この魔女がこの国を悪意に染めた元凶か、とヨキは身構えた。


「なぜトリ族の悪意が消えている?」


魔女ケージは施設の周りを囲むトリ族を見回した。


「おや、そこの亜人」


ケージが目を止めたのはカナであった。


「森で彷徨(さまよ)っていた見習い魔法使いか」


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