30/161
5
カナは面食らってヨキに振り返った。
「はぁ!?」
「もう一度魔法を鳥達に放ってくれ」
「何言ってるの? まだ揶揄い足りないの?」
「違うよ」
「だから、わたしは回復しか出来ないの!」
「知ってるよ」
「だったら……」
「いいからもう一度、ヒールを鳥達に放つんだ」
訳が分からずカナは躊躇った。
「これ以上、鳥を元気にしてどうするんのよ?」
ヨキは真剣にカナの目を見つめ、優しく念を押した。
「大丈夫、打ってみて」
カナはヨキに言われるがまま両手に力を込めた。
「どうなっても知らないからね!」
ブヒゾウとブヒタロウもヨキが何を求めているか分からなかった。
カナは魔法を放った。
「ヒール!」
魔法は鳥達まで届き、全体を包み込んだ。
その瞬間、鳥達は呻きにも似た鳴き声を発しながら、バタバタと地上へ落ちていった。
面白いと思った方、続きが気になる方は、
ブックマーク、★評価をよろしくお願いします。




