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フンは回避したが、変わらず鳥達が忙しなく滑空している。
「さて、どうしますか?」
ブヒゾウは空を見上げながらヨキに問いかけた。
「追っ払わないと先に進めませんな。ヨキ様もあの高さでは触れることが出来ませんし」
しかしヨキは「フッフッ」と含み笑いをした。そしてカナの肩をポンと叩いた。
「案ずることはない。我々には魔法使い様がいるではないか」
カナは指名されて表情を強ばらせた。
「わ、わたし?」
ヨキは頷いた。
「そりゃそうでしょ。これは魔法の出番じゃないか」
「おお、確かに!」とブヒゾウも期待する。
「そうだべ。空の敵には魔法は最強だべ!」とブヒタロウも喜ぶ。
「い、いや、その……」
「僕に繰り出した魔法の数々を2人も見ただろ?」
「見ました」
「見たべ」
「い、いや、その……」
「さぁ、カナ、やっちゃってくれ。ファイアでもブリザードでも一気にあいつらを蹴散らしておしまいなさいな」
「カナ殿、お願いします」
「カナ様、よろしくでがす」
周りに囃し立てられ、カナは引くに引けず右の手のひらを挙げた。
「おお」
「来たべ」
そしてカナは鳥達に向かって魔法を繰り出した。
「ヒール!」




