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この異世界は悪意しかない!  作者: 浅見青松
第1章 はじめの村編
16/161

17


「こ、こんなことが……」


成す(すべ)を失くした魔女は狼狽(ろうばい)し、後ずさりした。


「お、覚えておれ」


立ち去ろうとする魔女の台詞を上書きするようにヨキは叫んだ。


「出番だぞ!」


魔女の背後の草むらがカサカサと揺れた。


「行け! ブヒタロウーッ!」


ヨキの叫び声と共に飛び出した。


「がってん!」


ブヒタロウは魔女の体を押さえつけた。

瞬間、ヨキは取り押さえた魔女に手を添えた。


「お前の悪意もすべて(はら)ってやる」


魔女の体から紫のオーラが消えてゆく。


「な、何をする! うわぁぁぁ!」


魔女は(うめ)き声をあげ、ガックリとブヒタロウの体に(もた)れて意識を失った。


ヨキはブヒタロウに親指を突き上げた。


「ナイスタイミングだ。よく背後に回っていたな。姿が目に入ってビックリしたよ」


ブヒタロウは魔女の体を地面に寝かせ、得意気に笑顔を浮かばせた。


「へへっ、オイラも指図通り出来るです」


ヨキはブヒタロウの顔を見つめた。


「ん? 自分の判断でそこに潜んでいたんじゃないのか?」


「えっ、ヨキ様がオイラに言ったです。背後に回れって」


ヨキは驚いて首を振った。

「言ってないぞ、何も」


ブヒタロウはこめかみに指を当てた。


「あれれ、確かに聞こえたでげす」


ブヒタロウは不思議そうに首を傾げた。




ヨキは地面に寝かされた魔女に目を落とした。

魔女と呼ぶのはいささか相応(ふさわ)しくない。


そこに寝ているのは、亜人の少女。

単なる亜人の少女だった。

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