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2話 奇人変人の巣窟

王都ルネイサは市場だけが突出しているわけではない。

人が集まる、という事は類稀なる腕前の職人も集まってくる、という事にも繋がる。


しかし、腕が立つ職人というのは往々にして気性に難を持つ者が多い。

よく言えば繊細、悪く言えば気難しい性格。


ここには、そんな者たちが集まる区画が存在する。

王都ルネイサの西区画がそうだ。


そこを目指し黙々と歩を進める巨漢の不細工。

自称勇者のタカアキ・ゴトウ。

整備された石畳の道を、のっしのっし、と進む。


初見の者は必ずと言っていいほど驚愕の表情を見せる。

服を着たオーク、或いは怪物トロールか、と恐れ慄くのだ。


しかし、その実態は温和なアニメオタクである。

だが、温和であるものの狂気を孕んでいた。


タカアキは良い意味でも、悪い意味でも躊躇というものが無い。

それは紛れもない勇気だが、無謀でもあった。

だが、それは彼が辛い経験を経てしまったが故。

理解しつつも、彼は無理を押し通してみらいを作る。


「むぅ……! Yes! 幼女! No! タッチ!」


おいバカやめろ。

折角、おまえの勇ましい部分を強調しているのに台無しじゃねぇか。


こほん、失礼。


この男、このように残念な紳士でもある。

しかし、その正義の心は本物であるのが救いか。


ぴぃ、と悲鳴を上げて逃げてゆく未来の美少女たち。

その後ろ姿を見送った不細工は更に職人区画を進んでゆく。

やがて目的地へと辿り着いた彼。


そこは、みすぼらしいアパートだ。


アパートといっても地球のそれではない。

レンガ造りの二階建て。

年季が入り過ぎてボロボロの集合住宅。

住んでいる者も質が悪そうだ、そう感じざるを得ない物件。


ドアの数は六。

一階の一番手前のドアをタカアキは開けた。


「ただいま」

「おかえりなさい、ごしゅじん」


なんと、タカアキはこのボロアパートの住人であった。

しかも、同居人がいる。


だが、同居人ではあるものの、彼女を人と言っていいかは別の話。


「良い子にしてましたか? ちゅん子」

「はい、それはもう。ちゅんちゅん」


なんと、タカアキの同居人はスズメであった。

紛う事なきスズメ。

茶色の可愛らしい小鳥である。


しかし、彼女は人語を扱う。

果たして、これはいったい何事であろうか。

隠すほどではないので君たちに真実を伝えよう。


彼女は転生者。

いや、転生鳥である。


そうなった経緯であるが、彼女はタカアキの異世界転生に巻き込まれたのだ。


ここで、ついでにタカアキの異世界転生の経緯を伝えておく。

厳密に言えば転生ですらないのだが。


彼は神が仕組んだ異世界転生の標的にされた。

伝家の宝刀、異世界送りのトラックに撥ねられたのだ。


しかし、その事故によって死んだのはトラック運転手の方だった。

タカアキは直立不動にて微動だにもせず。

トラックは真っ二つに裂け炎上爆発。

だというのに、この化け物は無傷。

本当に人間なのだろうか。


一応は人間のカテゴリーに組み込まれている、らしい。

私も十回ほど見直したから間違いない。


その際に、ついでに焼き鳥になったのが、ちゅん子なるスズメである。


当時は名も無きスズメ。

計画犯の神はタカアキが死んだものだと勘違いし、タカアキを自分の下へと召喚。

それに巻き込まれる形で、ちゅん子も名もなき場所へと召喚される。


しかし、タカアキが生きている、と理解した神はこのままではいけない、とタカアキを直接殺そうとした。

それが間違いだ、と気付いたのは、彼に散々にボコられた後の事。


タカアキは地球に居た頃より異常生命体であった。

どうしてこうなったか、は黙して語らない。

語るとしても、全ては努力の積み重ねによるもの、と答えるに留まるだろう。


だが、曲りなりとも神を名乗る者は最後の力を振り絞ってタカアキを異世界へと転送することに成功する。

そこはそれなる神の生み出した世界。

この神、言ってしまえば誘拐犯である。


というのも、地球人は高純度の魔力タンクと同じなのだ。

地球に置いてはほんの少しも魔力を吐き出せないくせに、恐るべき魔力の貯蓄量を誇る。

そして、それを抱えたまま生きて、やがて死んでゆくのである。


これを勿体ない、と思う自称神は山のようにいた。

事実としてタカアキを拉致しようとしていた者もその中の一部である。


上手く殺害した後は、あれこれと言いくるめ、特典を与え、自分の世界に転生させ、好き勝手に生きさせて貯蔵していた莫大な魔力を吐き出させる。

それによって、新しい世界、或いは魔力が枯渇した古い世界は魔力で満たされる。

世界を潤わせ、活性化させる常套手段。


地球の神は居ないも同然。

全ては妄想。

人間の畏怖から生まれた架空の存在。


だからこそ、異世界転生が横行する。


そういった経緯でタカアキなる異質なる者は、転生ではなく転移という形で異世界へとやって来た。

殺そうと思っても殺せなかった、という数少ない異例の一つであろう。


「だいぶ人語が達者になりましたね」

「はいっ、まいにち、べんきょうしていますからっ」


ちゅん子は、ちゅんちゅん、と鳴きながらタカアキの頭の上へと羽ばたいた。

そこに納まると落ち着くらしい。

恐らくはタカアキの天然パーマが鳥の巣を想起させるからだろう。


「さて、それではご飯にしましょうか」

「はいっ! ちゅんこは、おなかぺこぺこですっ!」


粗末な部屋。

六畳一間の小さな部屋には粗末な布団とちゃぶ台しかない。

キッチンなどはなく、外に設置されているかまどを共有する。


だからだろう、タカアキが調理を開始すると、おこぼれを貰おう、とアパートの住人が大挙してやってくるのだ。


「今日は焼き肉ですっ!」

「きょうも! ですっ!」

「「はっはっはっ!」」


タカアキは肉が好きだ。

焼き肉が好きだ。

焼きたての肉から滴る肉汁が堪らない。


赤い肉が好きだ。

白い脂身が好きだ。

それらを引き立てる塩が好きだ。

コショウも無くてはならない。

ハーブなんかあると実にグッド。


ニンニクは常備している。

タカアキの常識だ。


「では、ちゅん子。お願いします」

「おまかせあれっ。ちゅんちゅんっ」


ちゅん子が小さな翼をパタパタさせる。

すると彼女の前方に青白く輝く小さな魔法陣が形成された。


大小二つの縁が重なりその中心に五芒星。

それが、役目を終えてパッと弾け飛ぶ。

魔法が発動した証だ。


と何も無い空間から、どさどさ、と何かが落ちてきた。

それらは全て赤身肉。

量にして十五キログラムはあろうか。


もも肉、肩肉、バラ肉、ロース肉と種類も豊富。


「いやぁ、便利ですねぇ。魔法」

「わたしは、せいかつまほう、ではなく、かいふくまほうが、よかったです」

「得手不得手があるようですからねぇ」


ちゅんちゅん、と不満を漏らすスズメの彼女は、生活魔法と呼ばれる生活する際に便利な魔法の素質が高かった。


タカアキは生活魔法が殆ど使えない。

その代わりに回復魔法の素養が高かった。


だが、この男は負傷という負傷をほぼしない。

よって、彼の回復魔法は他者のためにある。


「それでは、外に運びましょうかね」


タカアキは大量の肉を外へと運んだ。


かまどの傍には薪。

そして、テーブルと椅子、調理台がある。


調理道具は自前の物を使用するのがルールだ。


タカアキは自前の包丁を取り出す。

それは巨大で超ヘビー級。

一見すると戦闘用の鉈を思わせる。

しかし、れっきとした包丁だ。


その名も中華包丁。

これ一つでありとあらゆる加工が可能。


和包丁ほどの繊細な作業はできないものの、タカアキは料理人を名乗っていないので、これで十分であった。


「ふふ、無理言って作っていただいて正解でしたね」

「かっこういいですっ」


中華包丁にしてはやたらと気合が入ったデザイン。

刀身を泳ぐ龍の意匠は黄金。


この黄金、実はオリハルコンという魔法金属。

ダイアモンドを凌ぐ硬度を持っている。


これは、刀剣職人がタカアキの依頼を勘違いしたため。

彼は完全に戦闘用の鉈を作ったのだ。


希少な金属オリハルコンを持ち込んでの依頼だ、勘違いもしよう。


しかし、実際は調理用の道具であった。

それを知った刀剣職人は暫く燃え尽きていたのだが、後日、タカアキの料理を食べて、これなら納得だ、と割り切ったのだとか。


「私は肉を捌きます。ちゅん子は、かまどに火を」

「おまかせあれっ」


タカアキは肉を空中に放り投げ、中華包丁を一閃。

すると、肉は程よいサイズの肉の塊へと切り分けられた。


一見すると一振り。

実際は何十回と中華包丁で切り裂いていた。

この時点で並の剣士を超えているのは理解していただきたく。


「ちゅーんっ」


一方で、ちゅん子は生活魔法でかまどに火を灯す。

生活魔法は、人を害するほどの火を発生させることはできない。

ただ、発生させた火の持続時間は極めて長く、着火させるにはもってこいだ。


かまどにくべられた薪が炎に包まれた。

勿論、事前にタカアキが燃えやすい素材を仕込んでいる。

薪だけではこうもいかない。


「さぁ、行きますよっ! 焼き肉フィーバーっ!」

「ちゅんちゅーんっ!」


かまどの上には油を敷き、しっかりと熱せられた鉄板。

その上に肉の塊を大雑把に載せてゆく。


瞬間、肉の焼ける音。

じゅわぁぁぁぁぁっ、という音は原始的な食欲を無理矢理にでも引き出す。


「んん~! 良い音ですっ!」

「さいこうですっ!」


ちなみに、ちゅん子は人間用の味付けをした食事も難なく適応。

塩辛い味付けが好物のもよう。

尚、アルコールも嗜む。


この世界では十五歳で成人。

よって、タカアキも酒を嗜む。


タカアキは肉の両面に焼き目が付いたところで、鉄板に合わせて作ってもらった蓋を手に持つ。

そして、鉄板の肉に標準を合わせて酒を振りまいた。


使用した酒はウィスキー。

この臭みの強い肉、マッドボアに適応する酒だ。

肉を柔らかくすると同時に、独特の臭みを緩和させる効果が期待できる。


「ほいっ」


激しい音を立てる鉄板にすかさず蓋をする。

蒸し焼きの要領だ。

こうすることにより、中にまで火が通る。


ただし、焼き加減はレア。

内部が温まり、且つ、生の状態をキープしている状態。

この見極めは、これまで肉を焼いた数が可能にする。


待つこと数分。

タカアキは経験と音を頼りに焼き肉の完成を宣言した。


「完成ですっ」

「わぁいっ」


それと同時に五つのドアが開け放たれる。

ハイエナどもの登場だ。


「わぁい、焼き肉だー」

「かえれっ、はいえなどもっ」

「ひどぅいっ!」


ちゅん子に威嚇されるハイエナどもは、これっぽっちも恐怖を覚えない。

そして、反省もしない。

ハイエナだから。


「おやおや、腹ペコさんたちの登場ですね」

「いやぁ、真昼間から焼き肉とか、酒を飲むしかないっ」


そんなわけはない。


しかし、ハイエナその一はドワーフ族。

身体の八割は酒で出来ている、と豪語する種族だ。


実際、彼らにとって酒は美味しい水でしかない。

それだけ解毒能力が高いのだ。


「ほほう、お酒を飲む、ということは仕事が上手くいったんですね?」

「うえっへっへっ、そのとぉり! 今回は上々さね!」


4リットルのウィスキーを片手に上機嫌なドワーフは女性だ。

年若く、年齢はタカアキの一つ上。

即ち十八歳。


銅褐色の癖っ毛は左右で大雑把に纏められている。

ごん太の眉は暢気さと気性の激しさ、双方を備えているかのようだ。


大きな目には紫色の瞳。

光の加減によっては緑色に変化する不思議な瞳だ。


肌はドワーフ族共通の褐色肌。

女性は男性のそれに比べ、若干、色が浅い。


身長は人間の子供、十歳前後ほど。

しかし、胸と尻には立派な駄肉。


本人が駄肉というのだから、きっとそうなのだろう。

そして、ご立派な筋肉。


やたら無暗に大きな乳房が無ければ、筋肉隆々の子供としか見られないだろう。


「依頼のロングソード十本。納期よりも少し早く納めたら特別ボーナス貰えてさ!」

「それで、そのお酒ですか」

「そうそう! 今日は飲むぞー!」

「ターラさん。ほどほどにしてくださいね」


タカアキに、ターラと呼ばれたドワーフは鍛冶職人だ。

工房を別の場所に持っており、ここには基本的に寝るためだけに帰って来る。


女っ気はなく、髪も服もだらしない。

また、性格も男のそれである。


「うおぉ……助かるぅ」


目の下に濃い隈を作った眼鏡の男性は、よれよれの白衣を纏っていた。


ボサボサの青髪は中分け。

黒縁の眼鏡の鋭い形の目には茶の瞳。

しっかりと手入れをすれば二枚目であろうに、小汚い無精ひげが全てを台無しにしている。


瘦せ型の高身長。

まさに研究馬鹿、と表現するに相応しい青年だ。


「おやおや、セドックさん。また徹夜ですか?」

「えぇ、今日で三徹めです」

「普通に寝てください」

「一段落着いたので、肉を食べたら寝ます」


セドックは魔法開発者である。

様々な魔法の設計図を作り出し魔法を改良、或いは新規開発するのが仕事である。


本人はあまりやりたがらないが、魔法の指導もかなりの腕前。

タカアキの回復魔法や、ちゅん子の日常魔法を教えたのも彼である。


「ぎゃははっ! ほんと、魔法馬鹿だな!」

「それは私にとって誉め言葉ですよ、ローランドさん」


セドックを馬鹿にしたように大笑いするのは、彼と同じくよれよれの白衣を身に纏う筋肉隆々の大男だ。


まるで山賊のような見た目。

ボサボサの髪の毛は茶色。

眉毛も伸び放題。

まん丸の目には青の瞳。

やたらと毛深く、服を着ていなければ熊と勘違いされるのではないだろうか、というほど。


だが、彼は戦士ではなく、なんと薬師。

回復魔法に頼れない貧民の味方なのだ。


「ローランドさんは、お仕事がひと段落したので?」

「仕込みが終わったから、これから仕上げだ! 栄養付けて三徹だぜ!」

「あなたもですか」


タカアキのツッコミは華麗にスルー。

ローランドは早速、焼きたての肉を頬張る。

そこには幸せの笑み。


「ちょっとー。お仕事前に焼き肉臭くなっちゃうじゃない」

「じゃあ食うな」

「食べるに決まってるでしょー!?」


体臭を気にするのは背の高い妙齢の女だ。


金髪碧眼、波打つ癖毛はゴージャスさを際立たせる。

スタイル抜群、男であれば飛びつくであろう肉体。

それを際立たせるために、布面積が少ない紫色のドレスを身に着けていた。


顔は少々きつめか。

赤い瞳は魔性を持っているようにも思える。


彼女の名はフリエン。

娼婦を生業としている。


年齢は不詳。

聞かれるとマジ切れする。おーこわ。


そんなフリエンを冷たくあしらうのは、彼女とは対照的な姿を持つ少女。

名をエルトロッテという。


銀色の髪は短く整えられており、まん丸の目には青の瞳。

例えるなら、狸のように可愛らしい顔をしてる。

エルトロッテが狸なら、フリエンは狐と表現できるだろう。


身長は低い。

140センチメートルあるかないかだ。


身体も貧弱。

良く言えばスレンダー。

顔を見なければ少年に間違えられるだろう。


ただ、その分、運動センスは抜群で手先も器用。

ここに流れ着く前は職業シーフとして活躍していた。


現在は引退。

手先の器用さを活かし、細工職人見習いとして活動中である。


服装は動き易い、という理由で職業シーフ時代に着ていた黒のボディスーツを着用。

それに山吹色のマントが彼女の普段着となる。


よくもまぁ、これだけの奇人変人を集めたものである。

まさに魑魅魍魎も裸足で逃げ出す変態どもの巣窟。


まともに見えそうなエルトロッテなども中身を見れば変態の領域。

誰一人として常識人がいないのがここ、アパート・ダッチ荘なのだ。


「皆さん、食欲旺盛で何よりです」

「暫く肉なんて食ってなかったからなぁ」


肉と酒を交互に口に運ぶドワーフ娘ターラはご満悦である。

肉汁が口から溢れ、胸元を汚そうがお構いなし。

今が良ければそれで良しなのだ。


「がふっ! がふっ! もごごっ!」

「がつがつがつがつっ! んががっ!」


欠食児童のように肉を喰らうセドックとローランド。

事実、彼らは仕事中、殆ど飲み食いしていなかった。

恐るべき集中力であるが、褒められたものではない。


その内、仕事中に餓死するのではなかろうか。


「がつがつがつがつがつがつがつがつがつがつっ!」


おまえもかフリエン。


彼女もまた、あまり食事をしない。

それはスタイルを維持するためだ、と言うが、それにしては食事をしなさ過ぎであった。

しかし、タカアキがこうして料理を作ると不思議とそれに参加している。


「もぐもぐ」


狸の方は静かに食事をしている。

口が大きくない分、食べる速度も遅い。

また、胃袋も小さいので割と上品な食べ方に見える。


比較対象がアレらなので、まともに見えるだけなのだが。


「ごしゅじんっ、ひれが、やけました~」

「そのようで。ちゅん子の好物でしたね」

「はいっ! こしょう、おおめで、おねがいしますっ!」


このスズメ、中々にグルメである。


そんな賑やかな光景を物陰から監視する者あり。

先ほど、市場にてタカアキを付けていた謎の人物である。

それなる者は暫しの間、彼らを監視した後に姿を消した。


「……ふむ」


タカアキは自分を付けていた者の存在に気付いていた。

しかし、気付いていない振りを通す。

事を荒立てるのは彼的に好ましくないからだ。


降り掛かる火の粉は払う。

だが、藪を突くことはない。

それが、タカアキのスタイル。


基本的に事の成り行きを静観する人物であるが、動けば烈火のごとし。

勇者タカアキはここぞ、という時にしか前には出ないのだ。


「ごしゅじん?」

「なんでもありません。さぁ、食事を楽しみましょう」

「ちゅん!」

「我らの命になってくれる食材に感謝を。いただきます」


合掌、そして礼。

命に感謝を捧げ、タカアキは肉を喰らう。


「美味い」

「おいしいですねっ」


巨漢と小鳥は天を見上げ、生きる喜びを満喫したのであった。


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― 新着の感想 ―
[一言] 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 今回はタカアキですかータカアキ使った新規っぽいですなーいつもの他のキャラは出ないのかな? 楽しいの期待してます。 ありがとう。 …
[一言] タカアキ何回目の転生か…
[一言] ついにこの異常生命体な勇者の出番かッ!
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