【年表 Ver.1】
本来の歴史について。作中内で言及された情報を、それなりにまとめたものです。
ソロモンの夜以降は、ネタバレにならない程度の記述になっています。
◇約3000年前
・人類の黎明期。
知的生命体の持つエネルギー、星の魔力が交わり、意思を持った存在(後のルーシェ)が星の内側に誕生する。
星の運用、知的生命体の繁栄を基本理念とするそれは、人類がより優れた種へと進化できるよう、人類を導く存在として”ソロモン”を誕生させる。
・少年期となったソロモンが、”黄金の力”に覚醒。その力で、一部の人類をより優れた種、魔神(天使と悪魔の総称)に変え、人類の進歩のための労働力として活用し始める。
・神の落とし子とも呼べるソロモンは、普通の人間とは違い歳を取らず。以後数百年に渡り、人類を導く影の存在として君臨し続けることに。
◇約2700年前
・ソロモン王に縛られ、人類のために働かされることに不満を持った存在が、一部の魔神たちの間に現れる。しかし、彼らにとって創造主にも等しいソロモン王に逆らう術を持たず、本格的な反乱は起きなかった。
◇約2600年前
・側近に近い人間の裏切りにより、ソロモン王が魔神たちに殺される。
以降、ソロモンと同質の力を持った存在が、生まれ変わりによって誕生しないよう、ソロモン王の力の象徴とも言える光の輪を粉々にし、それが二度と集まることのないよう世界中にばら撒かれる(後の王の指輪、禁断の遺物と呼ばれる物)。
・ソロモン王から解放された魔神たちは、人類のために尽くすという命令を放棄。逆に、優れた種である自分たちに、人類が尽くすべきだという考えが広まる。
◇約2500年前
・人類にとっての暗黒時代の到来。
魔神(天使と悪魔)は人類を奴隷のように扱い始め、地球は完全に彼らの世界となる。
・生まれながらに、魔法、魔力を有する魔神たちに、人類は抗う術を持たず。当たり前のように劣等種として扱われ、奴隷として、時には家畜として、魔神たちに虐げられる日々が続いた。
◆◇約2000年前(西暦の始まり)
・ソロモンの誕生から1000年が経ち、星の内側に再び魔力が満ちる。
星の意思は、ソロモン王が殺害された経緯から、世界への干渉方法を変更。人々が心の内で抱く願望を汲み取り、それを総合的に満たせるであろう存在を落とし子として誕生させることに。
当時の人類の願望。天使と悪魔、魔神たちの圧制への反逆を汲み取り、魔神への絶対的殺傷能力を持つ者(後のセレス)を生み出した。
・対魔神特攻として誕生したセレスは、視ただけで魔神を殺す能力を保有。
その強力無比の力によって、魔神たちには死神、人類にとっては救世主として扱われるように。
・セレスを救世主として崇める、セレス教が誕生。
セレスによって個体数を減らされ、魔神たちの支配力は低下。
人類にとっての暗黒時代は終わったとされる。
◆西暦30年
・聖女セレスの存在を疎ましく思う魔神の策略により、とある人間の兵士が背後から槍で襲いかかり、セレスは暗殺される。
魔神を殺せる存在であるセレスの死によって、時代は再び魔神の支配する世界へ戻るかと思われた。
・セレスを暗殺した兵士は、彼女を殺した槍に特殊な力、魔神への特効能力がそのまま宿っていることに気づく。
兵士は槍の存在を魔神たちから隠匿し、秘密裏に世界を変えようとする団体、ロンギヌスを設立。セレスの残した力、救世の槍の力を最大限に活かすため、魔法使いらを集め始める。
◆西暦42年
・当時の技術の粋を集め、ロンギヌスの魔法使いたちは月へと到達。
世界そのものから魔神を排斥するべく、月面に救世の槍を打ち立てた。
・救世の槍が刺さったことにより、月の変異が開始。魔神を呪う星へと在り方が変わっていく。
ロンギヌスは、月面にて槍を保持する存在として、当面の間活動を行うことに。
◆西暦45年
・槍の力が、月を完全に侵食。月は呪いの星となり、魔神を殺す呪いを地球に向けて放射するようになる。
・月の呪いの影響で、天使と悪魔は存亡の危機に陥る。
元より、自分たちの異界を持っていた天使たちは、その異界へと避難することで難を逃れるも。そのような手段を持たなかった悪魔たちは、呪いに対して抗う術を持たなかった。
・天使の中でも、最上位の力を持った存在、ルシファーは、悪魔たちを憐れみ。彼らが安全に暮らせる場所として、地下世界に巨大な多重構造の異界を創造。
悪魔たちは、魔界と名付けられたこの異界に避難し、絶滅の危機を回避した。
天使と悪魔。同類でありながら、対極である存在のために異界を創造したことで、ルシファーは魔界の最深部にて全生命力を喪失。友人である悪魔、アモンに看取られながら、この世を去った。
悪魔を救った勇者の象徴として、魔界を繋げる光の柱は、ルシファーの光と呼ばれるようになり、その名は永遠に悪魔たちの中に刻まれることとなる。
◆西暦50年
・月の呪いの効果により、地上は浄化。魔神は完全に姿を消し、人類の世界となった。
しかし、魔神の排斥という聖女セレスの力は非常に強力であり、人々の精神や、物体にまで作用。人類は天使や悪魔という存在そのものを忘れ、彼らの残した技術、築き上げた文明すら忘却した。
よって、惑星の文明レベルは著しく後退。人類は過去の遺物を旧世界のオーパーツとして認識し、歴史の中に埋もれていった。
◆西暦100年代
・月の呪いによって、地上から魔神は抹消された。しかし、ソロモン王の遺物である黄金の欠片など、いくつかの魔術的アプローチによって、一部の悪魔が地上に顕現。
時の権力者達は、悪魔によって得られる力に魅了され、世に混乱が蔓延るようになる。
・ロンギヌスは、悪魔による地上干渉を防ぐべく、月の呪いの強化を計画。
試行錯誤の結果、槍に付着した聖女セレスのDNAから、彼女のクローンを産み出すことに。
・数え切れない失敗の末、奇跡的に聖女セレスのクローン体が誕生。
クローン体の教育、及び制御のため、ロンギヌスは組織内でもたまたま年齢の近かったリタという少女をそばにつかせた。
◆西暦200年代
・月面にて誕生した聖女のクローンが、救世の槍との適合に成功。
結果、月の呪いのパワーは増幅し、王の指輪等による悪魔召喚すら、地上では不可能となる。
・地上の平和と秩序を維持するため、クローン体は救世の槍の制御を半永久的に命じられることに。
以降、地上世界において、魔神との完全なる隔離が達成される。
・強烈な太陽フレアが月面に到達。それによって電力を失った月面を救うべく、クローン体は初となる宝具を生成した。
◆西暦600年代
・500年近く月の呪いの制御を命じられた結果、クローン体はボイコットを決意。槍の制御という仕事を放棄し、ロンギヌスの指示に従わないことを表明した。
・クローン体が槍の制御を止めたことで、月の呪いが弱体化。
王の指輪等の魔術的アプローチによって、再び悪魔が地上に干渉できるようになる。
◆西暦700年代
・禁断の遺物、王の指輪を持つ者が、世界を統べる時代に。
・悪魔による知恵で、人類の魔術体系が著しい進歩を遂げる。
・支配や悪行のために悪魔召喚を行う者に対して、正義の目的で悪魔召喚を用いる集団が誕生。彼らはバルタの騎士と名乗り、歴史上でも数少ない人と悪魔の共存する組織であった。
・月面にてボイコットを続けるクローン体であったが、強力な宝具を作り過ぎた結果、彼女自身の力が弱体化。ロンギヌスの魔術師達によって捕縛され、強力な宝具も奪われた。
ロンギヌスは、クローン体の暴走が二度と起こらないよう、彼女の自由意志を抹消し、ただ槍を制御するだけの機械へと変えることを決定。
それに対し、1人の魔女が異議を唱えるも、組織全体の意思決定を覆すには至らず。
折衷案として、クローン体を地球に送り、最後に一度だけ普通の生活を送らせた後、封印措置を取ることになった。
・クローン体は極限まで能力を制限され、極東の島国に放逐される。
・偶然、彼女を拾った老夫婦によって、クローン体は”かぐや”という名を授かる。
・かぐやはその後、地上世界で様々な人間、思惑の中で暮らしていき、やがてその生涯は竹取物語と呼ばれることとなる。
・結果として、真の意味での自由を知ることなく、かぐや姫は月へと帰還。
思考を抹消する特殊な装置を付けられ、ただ槍を握り続けるだけの人形となった。
◆西暦800年代
・月の呪いが再び強度を取り戻したため、地上での悪魔召喚が再び不可能となる。
・悪魔召喚の消失により、バルタの騎士は、戦うべき力と、戦う理由を失う。
しかし将来、再びこのような時代が訪れてもいいように、集めた遺物と、戦うための力を子孫たちに残した。
◆西暦1000年代
・聖女セレスの生誕から1000年が経過。再び、星の内側に魔力が満ちる。
星の意思は、聖女セレスの結末を成功と認識。前回と同様に、人々が心の内で抱く願望を汲み取り、それを総合的に解決できる存在を産み出すことに。
・魔界の全盛期。悪魔たちが魔界に移住して1000年が経過。科学も魔法も過去最大規模の進歩を遂げるものの、魔界という限られた領域が足かせとなり、繁栄は行き止まりに。
行き過ぎたテクノロジー、強くなりすぎた悪魔たちにより、魔界では終わりの見えない戦争が勃発。戦火は広がり続け、やがて魔界を支えるルシファーの光にすら被害が出るのでは、と危惧された。
・戦争を止めたいという、多くの悪魔たちの意思を汲み取り、落とし子が魔界に降臨。
後に、”魔王ベリアル”と呼ばれるこの存在によって、魔界に暮らす悪魔のおよそ9割が死滅。
・戦争は終わり。魔界の文明は、一度リセットされる。
◆◇西暦2000年代
・魔王ベリアルの生誕から1000年が経過。再び、星の内側に魔力が満ちる。
星の意思は前回に引き続き、人々が心の内で抱く願望を汲み取って、それを総合的に解決する存在を落とし子として産み出すことに。
・この時代、地上でも魔界でも、大きな争いは起きておらず。純粋な平和を願う者も、共通の問題点も世界には存在しなかった。
とはいえ、このやり方を正解と疑わない星の意思は、落とし子の創造を実行。
自分が何をするべきなのかも知らないまま、後に”サタン”と呼ばれる個体が、当時の姫乃の街に生まれ落ちる。
・誰にも望まれない救世主、サタンの誕生を察知した月の姫は、自らを殺して欲しいと強く願う。
その願いが届いたのか。サタンは月面への攻撃を決行。放たれた一撃は、その願望通りに月の姫の命を奪った。
・サタンの攻撃により、後に姫乃大災害と呼ばれる事案が発生。
高濃度の魔力が発生した姫乃に、悪魔が大量出現。姫乃は壊滅的な被害を受ける。
・制御する者の喪失。及び、ほんの僅かな悪意によって、月の呪いは人類にも牙を向くように変異。たった1人を除いて、月面で活動するロンギヌスは全滅。
地上では、ルナティック症候群と呼ばれる奇妙な病が発生するようになった。
◇西暦2002年
・アメリカの地方都市、フォックスシティが悪魔によって占領される。
多数の犠牲者が出るも、若き英雄、紅月龍一の活躍により、街は悪魔から解放された。
このフォックス事件にて、龍一は後の妻である橘歩美、影沢舞、ダニエル・バトラー等の人物と出会う。
・紅月龍一の契約悪魔、タマモ・ニャルラトホテプが、人類への技術提供を開始。
龍一自身は、対悪魔組織として活動していたロンギヌスと接触。それに所属し、以降は悪魔と戦う道を選ぶ。
◇西暦2004年
・大災害以降、復興の進む姫乃の地に、日本初のロンギヌス支部が設立されることに。
これまでの功績を認められ、紅月龍一が日本支部の長官に選ばれる。
・龍一の長官任命に伴い、妻である紅月歩美も姫乃に移住。
・タマモ・ニャルラトホテプの完全協力により、対悪魔のモデル都市として姫乃の再開発が行われる。
◇西暦2005年
・紅月輝夜、紅月朱雨という双子が誕生。しかし、母体である紅月歩美が亡くなってしまう。
◇西暦2008年
・ニャルラトホテプが穏健派の魔王たちを集め、人類との融和を目的とする会合を開く。けれども、それを察知した魔王アガレスの手によって、会合場所が爆破。
新型爆弾、AMコアの絶大なる威力によって、ニャルラトホテプを含む魔王達は全滅。
複数階層の崩壊。ルシファーの光にも致命的なダメージが発生し、魔界の最下層に暮らしていた大悪魔、アモンがそれを物理的に支えることに。
・一連の出来事は、”大崩壊”と呼ばれ。魔王アガレスの情報操作によって、これは人類による攻撃だと、悪魔側は認識することに。
この大崩壊後、悪魔たちの反人類思想が高まり始める。
◇西暦2010年
・大崩壊によって起きた魔界の混乱が、ようやく沈静化。この隙に、アガレスは穏健派の支配していたいくつかの階層を支配下に置き、魔界はより一層、アガレス一強状態となる。
・魔界における邪魔者が消えたことで、魔王アガレスは本格的な地上侵攻作戦を計画するように。
◇西暦2015年
・紅月輝夜が病室にて目を覚ます。
別の可能性の輝夜なら、5年かけてリハビリを行うことになるものの、かぐや姫としての記憶を有していた輝夜は、自身の力で心臓の呪いを相殺。戦闘能力の一切を失うも、すぐに歩行可能となる。
・重度のルナティック症候群患者である花輪善人と、輝夜が病院にて出会う。
人類を見定める最後の基準として、輝夜は善人を選択。以降、彼と一緒に過ごすことで、輝夜は人類を評価することに。
・自分を守るナイトに仕立てるべく、輝夜は善人に魔法の力を授けた。
◇西暦2018年
・善人が自力で悪魔召喚の力に目覚め、悪魔アミーを召喚する。
◇◆西暦2020年 春
・紅月輝夜、花輪善人が神楽坂高校に入学。
・”ソロモンの夜”という儀式が、世界全体で発生。
ジョナサン・グレニスター、バルタの騎士、紅月朱雨といった面々が衝突し、最終的に日本の姫乃に集結。
輝夜は善人は、王の指輪とは関係がなかったため、儀式の存在など知る由もなかった。
・本来なら神楽坂高校の体育祭が行われるはずだった日、姫乃の街に”空の王”と呼ばれる正体不明の巨人が出現。
人類最強の男、紅月龍一、そして姫乃に集っていた数多の遺物保有者たちを一蹴し、姫乃を火の海に変える。
空の王の出現に、逃げることを提案する輝夜であったが、善人はそれを拒否。輝夜の制止を振り切って、相棒の悪魔とともに空の王に挑戦。
圧倒的な実力差に敗れそうになるも、善人は憑依融合と呼ばれる特殊な力に覚醒し、奇跡的に空の王の打倒に成功する。
◇◆西暦2020年 夏
・”星の灰汁”と呼ばれる、未曾有の危機が人類を襲う。
◇◆西暦2020年 秋
・疲弊した地上世界に、魔界の軍勢が宣戦布告。”人魔戦争”と呼ばれる、史上最悪の戦争が勃発。
◇◆西暦2020年 冬
・終末機構、”メガセリオン”の覚醒。
・メガセリオンと相打ちになる形で、花輪善人が死亡。
・高濃度の放射線と、悪性魔力汚染により、地球は死の惑星に。
◇◆西暦2021年
・地上の環境を少しでも改善するべく。リタやアモンの力を借りて、紅月輝夜は月面へと移動。
救世の槍を制御するも、汚染されすぎた世界を改善するには至らず。
◇◆西暦2030年
・生き残った僅かな者達は、この先の未来に希望はなく、文明の再生は不可能と判断。
最後の悪あがき、別の可能性を夢見て、時間逆行計画を立案。
・生存者の代表として、リタ・ロンギヌスが時間逆行を実行。
それを後押しするべく、月面にいた輝夜は救世の槍を引き抜き、全エネルギーをその奇跡に捧げる。
◇◆西暦2077年
・地球から知的生命体が消える。
◇◆西暦3000年
・地上に知的生命体が存在しないため、星の内側に魔力は満たされず。
ここまでの結末を先読みしてしまった星の意思(後のルーシェ)は、絶望して眠りについた。




