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第77話 【訓練の成果・1】

ごめんなさい! 毎日更新継続の為だけに文字数少なめで出します。

明日は、いつもの倍で出します!


 〝シルバーナイツ〟のクラン強化期間に入り、約2週間が経過した。

 元々、魔法の素質があった者達は予想よりも早く〝魔法剣〟を習得していた。

 そんな者達は、次の段階の〝魔法剣での戦闘訓練〟が始まった。

 戦闘訓練はグレンとの一対一形式で、メンバー達はグレンと試合が出来ると聞いて喜んで受けた。


「……この二週間でこいつらの成長速度、本当に異常だな」


 教える立場として、グレンと共に動いているガリウスは、メンバー達を見てそう言った。


「やる気がある奴ばかりだからだろうな、元々このクランは協調性が高いからか仲間を集めて自分達で自主訓練もしてるみたいだ。本当に良いクランを作ったよガリウス」


 グレンのその言葉にガリウスは、嬉しそうに「そうだろ」と言って訓練を続けるメンバー達を見た。

 当初、剣術指導として動いていたグレンだが、二週間が経った今では魔法訓練の方の指導もしていた。


「グレンさん、また少し魔力が上がった感じがするんですが見て貰っても良いですか?」


 訓練開始前、グレンは剣術訓練でもやらせていた魔力量の増強訓練を魔法訓練でも取り入れていた。

 そして増えたかどうかは、グレンが鑑定眼を使いみてどの程度成長しているのか伝えていた。


「グレン君のその能力、本当に凄いですね」


 いつもの様に魔力量のチェックをしていたグレンに、同じく魔法訓練として動いているニーアがそう声を掛けて近づいて来た。


「グレン君、今日も良いですか?」


「別に良いが、ちゃんと今日は指導が終わって来たんだよな?」


「うん! 今日は、ちゃんとやって来たよ」


 先日から魔法訓練に加わったグレンに、ニーアは「魔法で戦いたい」と模擬戦を挑んできた。

 その際、ニーアの迫り具合に押されて許可したグレンは、実は指導をニーアがサボっている事に後から気付いた。

 その為、試合が終わった後、満足した様子のニーアに対して「次サボって、試合を挑んで来たら一生やらん」と告げた。

 その言葉が効いたのか、今日は指導を行ってグレンの所へとやって来た。


「それじゃ、今日も前回と一緒で良いのか?」


「属性魔法だけの模擬戦、他の能力は全て禁止ね」


「了解。それじゃ、合図は俺が出すからな」


 グレンがそう言うと、ニーアは大きく「うん!」と返事をして少し離れた位置に移動し、杖を構えて戦う準備をした。


 ニーア対グレンの試合が始まるとなり、他のメンバー達は安全な場所へと避難した。

 全員の移動を見届けたグレンは、火の玉を打ち上げて試合の合図を出した。


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