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第258話 【家族団欒・2】


 その後、話はグレンが貴族になった話に戻った。


「隣国とはいえ、また離れて暮らすのか……折角、再開で来たのに寂しいな……」


「……父さん達、グレンの領地が何処にあるか聞いた方が良いよ」


 グレイとアリアがグレンとまた離れて暮らす事に悲しんでいると、グラムがそう口にした。

 そんなグラムの言葉にグレイ達が首を傾げると、グラムは地図を持ってきてテーブルの上に置き、グレンの領地が何処にあるのかをグレイ達に教えた。


「……ここって、ブラッド家の持つ領地の隣か?」


「そうだよ。だから領地で暮らせば、グレンの領地の隣だから会いたい時に馬車で数時間かけたら直ぐに行けるよ」


 そうグラムが言うと、グレイは「それならそうと早く言ってくれよ……」と焦っていた自分に少し恥ずかしさを感じる。

 そんなグレイを見て、グラムは「そうするように僕が提案したからね」と言った。


「父さんと母さんが戻って来る事は僕は知ってたから、グレンが報酬として貴族になるって話を聞いて土地の提案をしたんだよ。領地が隣なら、父さん達もグレンの近くだからいいと思ってね」


「グラム……本当にお前には昔から色々と背負わせてしまって、すまんな……」


「良いよ。僕も好きでしてるからね。それに家族を守るのは長男の役目だよ」


 そうグラムが言うと、グレイとアリアは涙を流してグラムと抱き着いた。

 そんなグレイ達は昨日から何度も涙を流し、目が真っ赤に張れてしまい、少し痛そうにしている。


「父さん、母さん。ちょっと、目瞑ってくれる」


「こうか?」


「なにかするの?」


 そんなグレイ達を見てグレンはそう言って、二人の目に手を当てて回復魔法で二人の目の腫れを治療した。

 グレンの魔法を受けた二人は自分達の目が癒されてる事に気付いて、その治療が終わった後に目をパチパチとさせて痛みが無い事を確認した。


「凄いな、完全に痛みが無くなったよ……グレンは魔法の腕も相当高いんだな」


「まあ、悪魔を倒すほどにはね。それに俺の魔法が強いのは妖精達の力のおかげでもあるし」


「グレンの魔法は凄いよ。人が居ない所で今度、見せてもらうと良いよ。父さん達の知ってる魔法とは比べ物にならない程、凄し魔法をグレンは使えるから」


 グラムの言葉に、グレンは「変に期待させるなよ……」と文句を口にした。

 しかし、グレイ達はグラムの言葉を聞いて「それは楽しみだな」と楽しそうに話していた。


「魔法か、母さんは得意だけど父さんはそんなに得意じゃないんだよな」


「そうだっけ? そう言えば、父さんが魔法を使ってる所は見た事が無いね」


「ブラッド家の血の特性なのか、極端に魔法が得意か不得意かで分かれるって父さんの父さんから聞いたな。グラムとグレンは、二人共得意な方に生まれたみたいで良かったな」


 そのグレイの言葉を聞いて、その会話を聞いていたフレイナは一人納得していた。

 それは、グレンが幼い頃から使っていた魔法。

 いくら勉強したから、妖精の契約者だからといって、あれ程まで精密な魔法を上手く使っていたんだなと長年の謎が解けてスッキリしていた。

 当の本人であるグレンは、グレイの言葉に「へ~、得意な方で生まれて良かった」と呑気な事を言っている。


「グラム兄さんから大体の事は聞いてるけど、ブラッド家ってそもそも何なの? 特別な血を受け継いでるってのは理解してるけどさ、なんでそんな特別な血が受け継がれてるのか話を聞いてからずっと疑問だったんだけど」


「あれ、グラムはグレンにちゃんと話してなかったのか?」


「僕が悪魔に憑かれてるからって言ってあまり詳しくは聞かないようにしてたから、知ってる事だけグレンに伝えてたよ。血の能力については話をしたけど、どうやってそんな血を受け継いでるのかは僕も知らないよ」


 グラムの言葉にグレイは「そう言えば、グラムは聞かないようにしてたな」と当時の事を思いだし、グレイはブラッド家について話し始めた。

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