第253話 【帝都でのお手伝い・1】
帝国の手伝いをすると決めたグレン。
寝床は大事の精神のグレンは、まず最初に自分の寝床となるブラッド家の改築を始めた。
「グレン、言っておくけど今でも十分住めるよ?」
「住めるだけだろ? 俺は衣食住の中で一番大切に思ってるのは〝住〟なんだよ。そりゃ、大変な状況でそんな事いうなってグラム兄さんの気持ちも分かるけど、これだけは譲れない」
グレンはそう言って、妖精達に指示を出してブラッド家の改築を半日で終わらせてしまい。
その行動力とそれに伴う力を目の当たりにしたグラムとウィルドは、この力を帝都の復興に使ってもらえると考えるとグレンの行動に目を瞑るしかなかった。
その日、改築を終えたグレンは夜、グラムとウィルドと話し合いを行う事にした。
「それで現状、どんな感じで進んでるの?」
まず最初にグレンは現状確認の為、グラム達にどこまで復興が進んでいるのかを尋ね。
その答えにグレンは頭を抱えた。
「……悪魔達の力を使って、それしか進んでないの?」
「悪魔といっても万能じゃないからね。破壊とかは得意だけど、作る方は苦手みたいなんだ……」
グラムの返答にグレンは溜息を吐き、話し合いに参加しているフレイナへと視線を向けた。
「フレイナ、お前らの力を使えばどのくらい復興に力になれる?」
「そうね。家の造りに文句が無いなら、魔法でどうにでもなるから悪魔よりかは復興に力を貸せるわよ」
「そうか……よし、取り敢えず明日、フレイナ達と外に出て仕事をしてみて、いい感じならそのまま進めてみるか。やってみないと、分かんないしな」
そうグレンが言うと、グラムとウィルドは「よろしく」と言い、話し合いは終了となった。
そうして翌日、グレンは朝早くから妖精達と共に外に出て、まずは帝都の見回りをする事にした。
「ひっ!」
「あばばッ!」
「あ……」
グレンは行く先々で悪魔と出会い、その度に失神されるか目の前で固まられ、変な気持ちとなっていった。
自分を恐怖の対象であると理解しているグレンは、一々驚かれるのは面倒だからと自分で見回る事を止め、妖精達に見てもらう事した。
グレンは妖精に見回りをさせはじめ、最初からこうすればよかったと思い。
これからは自分が行かなくても良いなら、妖精達に助けてもらおうと考えた。
それから一時間後、妖精達はグレンの元へと戻って来て、見回りの結果を伝えた。
「成程な、聞いていた通り瓦礫の撤去なんかは終わって、殆どが更地状態なのか」
「そうみたいね。でも所々、崩れかけだけどそのままの所もあったわ、多分直せる範囲だからって壊さなかったみたいだけど、どうしましょう?」
「そこも壊していいだろう。出来るだけ全部新しく作り変えた方が、前の面影がなくなっていいと思うしな」
グレンは前の面影があったら、ウィルドがいつか思いだして悲しむかも知れないと思いそうフレイナに言い。
一応、確認の為にウィルド達の元に戻り、全部壊していいのか許可を貰いに行った。
「うん、いいよ。そっちの方が僕としても嬉しいよ」
ウィルドはグレンの提案をすんなりと受け入れると、取り壊しなら悪魔も力を貸せると言って暇な悪魔を引き連れ、グレンは帝都の掃除を始めた。
掃除といっても、ただ建造物を破壊して破壊した後のゴミを〝最強の魔法〟で消し飛ばしている。
毎回、その魔法を使うたびに連れている悪魔達がビクビクしていた。
「ふぅ、掃除はこれで一先ず終わりでいいな」
帝都はデュレイン王国王都と同じく、色んな区分けされていてグレンはまず帝都の入口付近を完璧に更地にした。
貴族が使うような家はまだ慣れないうちに建てるのはとグレンは少し思い、平民達が使う普通の家で練習しようという風に考えた。
この際、災害が起きてもある程度は被害を抑えられる形にしようとグレンは考え、妖精達と話し合いながら魔法で家を作り始めた。
木造建築だと引火した際に被害が凄く出るから、基本は石で階段や壁を木で作ろう等、グレンは色々と考えながら家作りを進めて行った。
「よし、こんな感じの家がいいな」
約三時間、考えながら家を完成させたグレンは妖精達とその家を見て回り、自分の想像通りの家が完成して満足した顔をしてそう言った。
それからグレンはその家と同じような造りの家を量産して、お手伝い一日目にしてグラム達の仕事を超える仕事をしてグラム達は驚き何も言えなかった。
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