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第198話 【戦いに向けて・4】


 翌日、再び会議室に集まったメンバー達は昨日の話し合いの続きを始めた。

 話し合いの中には、悪魔との戦いの際どういった策を使うのか等と言った話も行われ、結局話し合いが終わったのは二日目の陽が沈んだ頃だった。


「やっと終わった~、皆話長すぎ~」


 終了後、直ぐに家に帰宅するとウォルドレットはソファーに横になり、そう愚痴を零した。

 その愚痴に対し話し合いの参加者であり、この家の住人のグレンとグラムとクリスも同じ気持ちだった。

 話し合いで疲れたグレン達はそれから、妖精が準備してくれていた風呂に一緒に入り疲れを取った。

 その後、風呂から上がったグレン達はニアの作った料理を食べ、話し合いの感想を話し合った。


「正直、あそこまで準備してるとは思って無かったってのが大きいね」


 まず最初に、そう言ったのはグラムだった。


「それは俺も思った。物資の量とか、兵士の数とか数年単位で用意したんじゃないのか? ってレベルで多かったしな」


「未知の相手ってのもあるけど、たった数ヵ月であそこまで準備出来るのはこの国の力を見せられたね」


 グラムの言葉にグレンとクリスは、同じ事を思っていたとそう言った。


「僕が驚いたのは人の数もそうだけど、その中でもちゃんと人を見て選んでる所だね。グレンから聞いてたけど、強さだけじゃなくて人との関わり方をちゃんと出来る人を基準に選んでて、今日の話し合いで誰も暴れたり騒いだりしてなくて驚いたな~、冒険者が集まった大規模依頼とかだと罵詈雑言が飛び交うの何て当たり前なのに」


「王妃様の下にキャロルが付いてるからね~、あの子一人だけでも凄い情報持ってるからそれを基準に選んだんだと思うよ」


「……偶にうざい時があるが、情報屋としての腕は確かだからなあいつは」


 グレンもキャロルの力を知っている為、クリスの言葉に悔しそうにそう言った。

 その後、話し合いの感想を言っていると、不意にウォルドレットがグレンに「これからどうするの?」と聞いた。


「どうするって?」


「んっ? いや、相手が仕掛けてこなかったらこちらから仕掛ける日も今日話し合ってたでしょ? グレンは部隊の訓練をするのか、自分の訓練をするのかどうするのかな~って、グレン自身の訓練するなら、僕も近くで見ておきたいから一緒にしたいと思ってね」


「まあ、一応部隊の方だな。フレイナとの協力技も大分訓練出来たし、後は戦いの日まで調整をしておこうと思う」


 グレンがそう言うと、ウォルドレットは「そっか~、なら僕も部隊の方で一緒に訓練しよ~」とニコニコと笑みを浮かべてそう言った。


「俺も自分の仕事は方は一段落したし、調整も含めてグレンの所に世話になろうかな?」


「僕もいざって時に動けなかったら駄目だし、グレンの所にお邪魔しようかな? いいかな、グレン?」


 クリスとグラムも部隊の訓練に参加したいと言うと、グレンは「別に良いけど」と承諾した。

 それから少し話をしたグレン達は話し合いの疲れもある為、少し早いが寝る事にした。


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