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第197話 【戦いに向けて・3】


 それから数日後、部隊の幹部達が全員が集まる話し合いの日となった。


「へえ、部隊の中心メンバーに選ばれてる人、僕の知ってる人も結構居るね」


 部隊の中心メンバーという事で、ウォルドレットも話し合いに参加する事になり、メンバーの顔を見てそうグレンに言った。

 結成初期に比べたら、人は増えておりグレンが知らない人も部隊の中にはいた。


「知らない所でメンバー増えていたんだな」


「そうにゃね。ウォルドレット君みたいな感じで、連絡が取れなかった冒険者とか多かったにゃから、その人達と連絡を取って部隊に入って貰ったにゃ」


 と、グレンは増えたメンバー達の事を見てそう言うと、隣にいたキャロルが増員された者達の事を教えてくれた。


「成程な、王都みたいな大きな都市に居続ける冒険者も居れば、各地を回る冒険者も居るからな」


「そうにゃ。まあ、一番連絡が取れにゃさそうなウォルドレット君は自分から王都に来たから、助かったにゃ。ウォルドレット君を探すってにゃったら、世界中の色んな場所から探さないといけなかったにゃから、本当に良かったにぉ」


「そうだね~、僕も王都に戻って来たのは偶々だったからね」


 そうキャロル達と話をしていると、続々と他のメンバー達が集まって行き、無事に全員が集まった。


「こうも名が通ってる人達が集まると、凄いな」


「グレン君もその中の一人にゃ、集まった人達の一部はグレン君に興味があって参加した人も居るって王妃様が言ってたにゃ」


 キャロルの言葉に「そうなのか?」とグレンが反応したと同時に、部屋に王妃と国王が入って来たので私語を止める事にした。

 その後、話し合いは始まり、新たに加わった者達の紹介から始まった。

 話し合いは順調に進み、意見交換や戦力の確認等も行われた。

 人が多くなった分、意見が出る数も増え、気付いた時には外は真っ暗になっていた。

 事前に一日で終わらないと予想していた為、明日もまた話し合いを行うと言われ一日目の話し合いは時間切れで終了となった。


「ふ~、人が多くなった分色んな意見が飛び交ったな……」


「主にグレンと僕の力についてだけどね~、あんなに沢山質問されたから疲れちゃったよ。早く、グレンの家に戻ってお風呂に入りたいよ」


「俺も同じ気持ちだが。王妃様にこの後、少し残ってくれと言われたからな……」


 話し合いが終わった後、グレン達も帰ろうとしていた。

 しかし、そのグレン達を王妃は「ちょっと待ってて」と呼び止められ、現在グレン達は話し合いをした部屋の隣の部屋で王妃を待っている。


「遅くなってごめんなさい、グレン君、ウォルドレット君」


 それから10分程過ぎて、ようやく王妃は部屋にやってきた。

 王妃の登場にグレン達は話し合いの疲れから、ソファーにグッタリしていたのを無理矢理起こした。


「王妃様、俺達を残したのには何か理由があるんですよね?」


「理由という程、大切な話では無いわ。貴方達二人の体調確認と、最終確認をしておきたいと思ってね。あれから、また訓練を続けたと聞いてるけど、魔法剣の方はどうかしら?」


「まあ、ぼちぼち上達はしてるかな? まだ無意識に使う事は出来ませんけど、ある程度の戦闘は出来る用になりました」


「ウォルドレットの成長速度は速いですよ。悪魔との戦いがいつから始まるか分かりませんが、現段階でも下位の悪魔程度なら任せられるくらいには戦えますから」


 そうグレンが言うと、王妃は「それは良い事を聞けたわ」と安心とした顔でそう言った。

 その後、少し王妃と話をして、グレン達は帰宅した。

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