KDさんは異世界に転生/転移したいようです
本編です 宜しくお願いします
はぁ〜〜〜〜〜〜・・・・
「異世界に転生したい・・・」
「急に如何したん?
KDさんや?」
「あれ 聞こえてたか?」
「ああ 心の声が漏れに漏れてたで・・・
で? なんで?急に如何したん?」
「いやな?
この世界が暇すぎるってわけよ・・・
わかるやろ?」
「いや わかるよ?
それが如何したんって話よ?
異世界に転生?転移?して如何すんの?」
「いやな? どっちでもいいんやけどな?
異世界でこことは違うことできるやん?」
「ん〜〜
KDさんや?」
「なに?」
「いやさ・・・
自分のこと努力してると思う?
もしくはなんかの才能あると思ってる?
あと・・・そうやな
武術とか習ってる?
なんか他の人が何にもできないようなさ?
特技とかは?」
「ん〜〜〜〜〜 ない!!」
「じゃあさ 考えてみてよ?
なんの特技もない
運動もできない奴がさ?
異世界に突然行ってさ?なんかできると思う?」
「いやさ・・・それはさ・・・
なんとかなるだろ?
あと 運動ができないとは言ってない!」
「うん うん
そういう風に言うけどさ?
本当にそんな都合よく
なんとかなると思う?
そりゃあさ 楽観的に見るなら
ステータスくらいは与えられるかもしれないよ?
あと 神がいて なんか世界救ってくれっていうのならさ?
能力もらえるかもしれないよ?
でもさ?」
「スルーしないで?
運動できないとは言ってないじゃん?
それならいいじゃん?
世界を救ってくれって言われるなら
いいじゃん?
何が不満なの?」
「だから 最初『うん うん』て反応したじゃん
あとさ 僕が不満・・・
いや 持ってるかもしれないけど?
なんの特技も持ってないような奴にさ
世界を救ってなんてさ
頼むと思う?」
「あ あれ反応してたの?
気づかないわ!
そりゃ 頼むときだってあるだろ!
なんかの間違いでさ・・・・・・
頼むかもしれないだろ!」
「まぁ・・・そうかもね? 虚しくない?「うるせぇ!」
僕はね 他にも思うことあるんだよ?」
「なんだよ?」
「日本人が人とか動物とかを殺せると思う?
たとえ 偶然とか目の前で人が殺されて
冷静さを失って殺せたとしてもさ
そのあと 動じないで日常を過ごせる?」
「・・・・は?如何いうこと?」
「だってさ 今の現代人には道徳というものがあるんだよ?」
「うん そうだね?
もう一度言うよ?・・・・・は?」
「何その反応?
道徳というものを戦後に植え付けられたんだよ?
まぁ 戦前にも人を尊重しましょうとか
人を殺しちゃいけないとかあったけどさ?
でもさ?動物は違ったよね?
食べ物として観ててさ まぁ 対等に見てるものとかもあったけど
普通に殺してたよね?
今の日本人は?世界中に動物保護団体がいてさ
動物を殺しちゃいけないなんて言う人もいるよ?
まぁ 原因は食料が大量にあるからなんだろうけど?
最近はいただきますなんて言う人も少なくなってきたよね?
当たり前だと思ってるんだよ
動物を殺すな なんて言うなら食べるなって話だよね?
あと 生態系の破壊?
・・・・・食べずに楽しみたいからとか
邪魔だからとかいって過剰に殺しちゃったからでしょ?
逆に殺さないことで生態系がおかしくなってるよね?
クジラとかそうでしょ?増えすぎてるって聞くけど
如何なんだろうね?
僕ら人間も生態系の一部なんだよ?
まぁ 多すぎるかもだけど・・・
破壊はしないでしょ
食べるためだったらね?」
「ああ・・・ああ・・・・
ここに 戦前が大日本帝国が好きな人がいるぅ〜
長文でぼくのことをいじめにくるぅ〜〜
論点はそこじゃないじゃん!!
僕は 異 世 界 に行きたいの!」
「別に論点は外れてないでしょ?
異世界に行けたからって
生活できないかもよって話をしてるんだよ
じゃあ 元の話に戻ろうか?
今までは神様にやってもらったって話だったけど
イレギュラーで転移した話にしようか?」
「うん そうして?」
「あ そうだ 思い出したけどこれは話し
とかなきゃダメなことなんだけど」
「なに?」
「戦前が大日本帝国が好きだからって問題はないでしょ?」
「いや 問題は大ありでしょ?」
「どこに?」
「それは・・・あれだよ・・・
その・・・・倫理的にっていうか・・・」
「ほらね?変な言葉しか出てこないでしょ?
なにがダメかはわからないけど
とりあえずダメなんだって洗脳されてるんだよ
どこにって?・・・・言えるわけないですよねぇ・・・」
「いや それはさ・・・
俺が知らないだけで 偉い人ならわかるかもよ?」
「偉い人にはわからんのです・・・・・
それは置いておいて
さっさと 異世界の話をしようか」
「そうだね
まぁ 俺の中ではSDさんは思想が偏ってる人って認識になったよ
今 さっきね」
「それはおかしいぞ?だって「はい はい わかったから 早く話して?」
む〜 仕方ない・・・とりあえず イレギュラーで転移したということにすると
これまた さっきの論理でダメでしょ?」
「まぁ 納得してないけどね?
でも 確かにと思うところはあったからね・・・」
「でしょ?
あとは 自分でいきたいと願っていった場合なんだけど・・・」
「そうだね!
それがいいよね!?」
「うん そうだね
誰にも強制されてないし
偶然でもないから
ある程度の殺しの覚悟はできてると考えると・・・
あとは技術の問題だよねぇ・・・」
「はぁ・・・・・?」
「だって 偶然でも謎の誰かに連れて行ってもらえるわけでもないじゃん?」
「そうだね」
「じゃあさ 行く装置を自分で作らなきゃいけないよね?
なんか 考えてる?」
「・・・・・・・まぁ 考えてないんだけど・・・・
自分が考えなくてもいいよね?
誰かが考えてくれるんだよ」
「そこがダメなところだよねぇ?
さすがに提案できないにはしても
自分のやりたいことなんだから
なにをするべきか どうすればできるのかってのは
考えるべきことだよね?当然だよね?」
「いや・・・まぁ そうなんだけど・・・」
「あと もし もしだよ?
誰か偉い人が開発したとして
しかも KDさんが生きてる時にね?」
「そうだよ
よく わかってるじゃん?」
「でもさ よく考えてみて?
その開発した人はどういう風に思考すると思う?」
「どうって・・・・自分が使うの?」
「そうだよね?
さっきの理論で行くと
行きたい人が開発するんだよね?
自分が使うでしょ?」
「でもさ・・・あれの可能性もあるでしょ?
あの お金持ちが開発を依頼した可能性は?」
「ああ あるかもね?
でもさ それはそのお金持ちが使うでしょ?
どういう形のものを想像してるのかはわからないけど?
一回きりの使い切りだったり
ゲート状のものだったりもあるよ?」
「それを言った意味は?」
「ないよ?ただ本能が言えって訴えてきたから・・・
そのことは水に流して?
はい! 記憶は消えたね?「いや・・・」
消えたね?「・・・・はい」
よし! なら 話を続けるよ?」
「・・・よろしくお願いします・・・」
「はい で もし
お金持ちが金儲けをしたい場合ね?
お金払えると思う?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・うう ぐすっ・・・・」
「泣くなよ・・・まぁ 無理だって思ったんだな?」
「そうだよ!
でもさ お前はどんな風に考えたんだよ!
そんなに言うなら聞かせろ!」
「は? なんで?」
「いや お前だって昔はそういう風に言ってただろ!?
『異世界に行きたいのだ!』って!
お前のさっきの理論だと考えてたんだろ!?」
「まぁ・・・そうなんだが・・・・
あと そんな口調じゃないと思うが」
「なんだよ!?歯切れの悪い!
もしかして 考えてなかったのか!?」
「いや そんなことはないが・・・・」
「じゃあ 言えや!!」
「はぁ・・・わかった・・・・
現実性はないぞ?」
「ああ それでもいい!」
「僕はね 昔 宇宙にも興味を持ってたんだよ」
「ああ 知ってる」
「その時にね ちょうど行きたいなぁって欲が出たんだ」
「ああ 異世界にね?」
「そう・・・でね?
考えたんだ?
ここから低い次元に行くにしても
高い次元に行くにしてもどちらにしても
膨大なエネルギー量が必要だろ?」
「そうだな
仮にも次元を移動するんだから」
「そう だから 宇宙のエネルギーを使えないかってね?」
「へぇ・・・・なるほど わからん・・・」
「まぁ 黙って聞いてて?」
「了解・・・」
「まぁ まずね?
利用するエネルギーは重力波にしようかなって考えたんだ」
「は?」
「黙って聞いてて?
それでね?
重力波ってのはどういう風に起こるかっていうと大まかに言うと三つあって
一つ目は 2つの天体による準ケプラー運動によるもの
二つ目は 中性子星・白色矮星などのようなコンパクトで非常に重い星の非球対称振動によるもの
三つ目は 非球対称な超新星爆発によるものなんだけど・・・・」
「ちょ ちょっとまって?
今 さらっと言ってたけど 意味のわからないこと言ってたよ?」
「うん 自分でもわかってない」
「・・・・は?」
「いや その頃は理解できる頭もなくてさ・・・
今調べても難しいことがいっぱい書いてあんだよ・・・
なんだよ!非球対称運動って!
わかんないんだよぉ!!!」
「わ わかったから・・・
俺が悪かった・・・
説明してくれ・・・」
「・・・・・・わかった・・・
とりあえずそんなのがあるんだけど
最近重力波を捉えた記録があって
今回のはブラックホールが衝突した時のものなんだって」
「へぇ〜
で どの法則に当てはまるの?」
「だ か ら!
わかんないんだって!!
こんなの聞くしかないでしょ!
ねぇ!?教えて!誰か僕に教えてください!
準ケプラー運動って何!?
簡単に言うとどんな運動なの!?
さっき言ったのとかも教えてよぉ・・・・」
「わ わかった
俺が悪かった・・・
お前の容姿だと
それ 犯罪臭漂う・・・みたいになるからやめてくれ」
「わかった・・・
で 続けるよ・・・」
「ああ 頼んだ・・・
いつも思うんだが復活早くない?」
「あのね 今まで重力波について言ってきたけど
なぜかっていうと
これが移動する時に時空を歪ませていくんだよね」
「おお! なら・・・!」
「でもね できないんだよ・・・
危険なんだよ・・・
だって 太陽の20倍以上の質量を持つ『天体』を
ぶつけなきゃいけないんだよ?
例えばブラックホール・・・
あるだけで危険だよ・・・
万一できたとして
今度はその歪みに指向性を持たせなきゃいけない・・・
二次元に行きたいのならその時空への穴を繋げなきゃ・・・」
「わかった・・・
無理なんだろう?」
「ああ 無理なんだよ・・・
いろいろ考えたけど・・・・・・無理だった
冷静に考えればね・・・」
「でも 面白い発想だと思うけどなぁ
素人が一生懸命考えたんだ・・・
みんな許してくれるよ・・・
あとさ・・・」
「何?」
「SDさんが他に考えたこと教えてよ」
「・・・・・・わかった・・・
言うだけ言ってみるよ・・・・
他に考えたのは・・・・『キーン コーン カーン コーン』
あ・・・・・」
「あ チャイムだ・・・・
早く行かなきゃ・・・」
「そうだよ! 次 移動授業じゃん!
結論だけだしとこ!」
「うん そうだね
結論は・・・・
『異世界転生もしくは転移を考えるのは結構だが
その前に装置の発明しようぜ!?
もしくは理論を構築しようぜ!?
君ならできる!できる!!
俺/僕には無理だったけど・・・・』
「おい!お前ら!何やってる!?
次の授業は移動だろう!?
さっさと行け!」
『すいませ~ん すぐ行きま~す』
「はぁ~ まったく・・・・
・・・・・・異世界かぁ・・・
俺もなぁ 教室転移とかなぁ
いいよなぁ・・・・・・」
ここまで読んでくださったお優しい読者様に感謝を!
拙作でしたがどうでしたでしょうか・・・・
よろしければブクマ 評価など宜しくお願いします
できれば私の他の作品を読んでいってください・・・・・