触って
気がついたら何かを口に
入れていることがある。
お菓子か、おにぎりか、
果物かという違いはあっても、
腹が減ると、
誰だって何かを口にいれている。
味を感じて飲みこんでいる。
その結果、ほっとして、
人は、たまに、太ったりする。
腹が減るというのは、
食欲があるというのは、
皆、同じ… 欲求は、皆、同じ。
でも、何かが違う。
何かが無数に違っている。
ぴったしこないことばかり。
だから、面白いのだと
言う人もいる。
そして、ごくごくまれに、
奇跡的な繋がりを
感じたりする人もいる。
日曜の昼下がり。
また寒くなっていた。
あなたも同じなのかな。
奇跡的な繋がりか……
それもそうだと思いつつ
減った腹を触っていた。