譲れないモノ⑦
ウィンツェッツが船に入り、完全に視界から消えるまでリツカはその場から動こうとはしなかった。リツカが動かない以上、少し落ち込んでいるアルレスィアも動かない。先程ちょっとした油断から自身を餌に使われてしまったのだから、無理もない。
「馬鹿ですネ、兄弟子さン。巫女さんを使ってリツカお姉さんを挑発するなんテ」
「うっせぇ。そうでもしねぇと無理だろうが。俺の殺気に気づいてやがる癖に構えもしねぇ」
先に船に乗り込み、船の調整をしているウィンツェッツの様子を眺めているレティシアが、肩を竦めながら話しかけている。
「だからっテ、巫女さんはダメですヨ。兄弟子さン、そんなに汗かいて大丈夫ですカ」
「てめぇも大概ムカつくってんだ」
リツカの殺気は本物だった。視線の鋭さだけでウィンツェッツは、冷や汗をかいてしまったようだ。
「そこまでして戦いたいものですかネ」
「あぁ、本気じゃねぇと意味がねぇ。覚悟も、俺に向けられた殺気も、アイツより強かった。そんな相手と本気でやらねぇと意味がねぇ」
「男の意地とかよく分かりませン。それに巻き込まれたリツカお姉さんたちが不憫でス」
泥臭い、とレティシアは呆れながら、甲板から足を出しプラプラとさせている。アンネリスに呼ばれたと言っていたが、大して急いでいる風には見えない。
「俺のことはもういいだろ。で、担当はなんつったんだ」
「あァ、そんなのありませんヨ」
「あ?」
「喧嘩を止めるために嘘を言いましタ。リツカお姉さんにはバレてますネ。用事あるって言ったのニ、帰ったら相手するって言ってましたシ」
ウィンツェッツに対しキレていたリツカだが、しっかりと周囲の様子を見ていた。殺気を向けられていないはずのレティシアですら、一言も発することが出来ない程の怒りを纏いながら、冷静な部分を残していた。そのリツカの精神状態が、レティシアにしてみれば好感触だった。心底楽しそうに、クふふふと笑っている。
「チッ。もういい。あの二人呼んでこい」
「言われずとモ」
船から少し離れた所で何か話している”巫女”二人を見ながら、レティシアは自身の中に芽生えた感情に心を弾ませていた。
(他人の事をもっと知りたいと思ったのは、いつ振りでしょうか。本当にあの二人は、興味が尽きませんね)
「クふふふ」
「急に笑うんじゃねぇよ。気――」
「今気持ち悪いって思ったでしょウ」
「自覚あるんじゃねぇか」
「顔に出すぎなんですヨ。もっとお二人を見習ってはどうですカ」
ギルドでの件もある。攻撃されると思ったウィンツェッツは構えそうになったが、レティシアはやれやれと大仰に首を振り船を降りて行った。
(無駄に素直で裏表のない人ですね。リツカお姉さんや巫女さんとは違った意味で面白い人です。もちろん、玩具としてという意味です)
(化け物みてぇなガキ共だな。クソが)
自身よりずっと若く、戦っていない時はふざけているのではないかと思える程間の抜けた三人だが、実力は遥か上。得体の知れない技術と魔法を持つリツカとアルレスィア。強い魔法を持ち、余裕を崩さないレティシア。目の前にある壁の高さに、ウィンツェッツのイラつきが解消される事はなかった。
はぁ……今日の私、足元がお留守すぎるのではないでしょうか。元々リッカさまに集中すると周りが見えなくなるという欠点がありましたが、それが顕著になってきたように感じます。
見直さなければいけません。今後更に交流が増えると分かっていたのなら……リッカさまに集中しながらも、周囲への警戒は残さなければ。
(それが難しいのですが……)
リッカさまは常に私を気に掛けながらも、周囲への感知を忘れません。私との差……それは、今までの生活の差だと考えています。”巫女”となった時より、他者を気にする必要のなかった私と、常に狙われ続けていたリッカさまの差です。つまるところ私は――警戒心が足りていないのです。
「ごめんね、アリスさん。喧嘩すると思う」
避ける事は、出来そうにありませんね。リッカさまがやると決め、宣言したのですから……。
「リッカさまの想いは、知っています。私には止められません。せめて、怪我だけはしないように……。私もリッカさまが一番、大切ですから」
「うん、ありがとう」
私の頬を、リッカさまの手が撫でました。リッカさまの癖というのでしょうか。相手を落ち着かせたい時、こうするのです。向こうの世界でも……何人か、これをして貰っていたようです。
ですが、私へのこれにはもう一つ、意味が加わっています。
「こんな形でしか、守れなくて……ごめんね。話し合いで終わればそれがよかったんだけど。我慢、できなかったよ」
私の想いを大切にしてくれているリッカさまは、他者を傷つける事を善しとしません。それなのに、他者を傷つける事でしか私を守れない事の矛盾に、リッカさまは苦しんでいます。
敵対者を倒す事でしか想いを遂げられない事。覚悟していても、リッカさまの『恐怖心』が暴れてしまうのです。
リッカさまが私の頬を撫でるこうい。それは、私を落ち着かせるという意味と、もう一つ。
(リッカさまも――私に触れると落ち着くのです)
「……私も、リッカさまが同じように攻撃されそうになったら同じように怒ったかもしれません」
安心して下さい、リッカさま。貴女さまの行動を私は否定しません。私だって、リッカさまが傷つけられたら我慢出来る自信がありませんから。
「ですから、私は気にしていません。ウィンツェッツさんがどうしてあんなことを提案してきたのか、倒して聞きましょう!」
「うん。ちゃんと、説明してもらおう!」
自身の強さを証明したい。確かめたい。そういった想いは感じました。ですが、そんなものは理由とは言えません。しっかりと問い質します。
『気を遣われちゃった、かな。でも――うん。覚悟、決まった』
「お二人さン。時間ですヨ」
この私闘が正しいかどうかなんて、誰にも決めることは出来ません。ですから、ところんやりましょう。ですが、まず――やるべき事はやらなければいけません。
「急ぎましょう、リッカさま。アンネさんが呼んでいます」
「大丈夫だよ、たぶん」
「?」
(巫女さんは、リツカお姉さんが関わると視野が狭くなるみたいですね)
『シーアさんが機転を効かせてくれたみたいだから』
そう……だったのですね。どうやらアンネさんが呼んでいるというのは、シーアさんの嘘だったようです。あの場を収める最適解だったと、思います。選任である以上、上官の命令は絶対なのですから。
「ごめんなさい、シーアさん。ごたごたに巻き込んでしまって」
「構いませんヨ。もう少しリツカお姉さんの戦いを見ておきたかったところですシ」
(近接戦というのを見るのは初めてですからね)
私とリッカさまは当事者ですし、兄弟子さんはそういった事を気にする方ではありません。完全にシーアさんは巻き込まれた形となってしまいました。
シーアさんは、この戦いが避けられないものと感じ取っているようです。ならばと、この戦いでリッカさまの強さをもっと見ようとしているのでしょう。先程のマリスタザリアは、体毛が鉄のようでした。リッカさまでも、斬る事が出来なかったのです。故に――リッカさまは本領を発揮出来ていませんでした。
それを見る機会となるでしょう。近接戦の、本領を。
私達が乗り込むと同時に、船は発進しました。
「何を急いでるんでス」
「うっせぇ」
アンネさんの件は嘘であったと、シーアさんに聞いたのでしょう。そんなに、リッカさまと戦いたいのですか。
「相手の行動を読むってどうやるんですカ」
「そうですね。勘もあるんですけど、相手の視線とか、動きとかですか。自分の動きで相手の動きを制限するっていう方法もありますし」
リッカさまはというと、シーアさんの質問攻めに会っているようです。相変わらず私に見せつけるように距離が近いですね……。
(しかし、いつまでも嫉妬し続ける訳には、いきません)
リッカさまの想いがどれだけ私に向いているか、分かったのです。ですから、こんなシーアさんのお遊びに感情を逆撫でされる必要は――――そんな簡単に切り替えられたら苦労はありません。常にもっと触れ合いたいと想っているのですから、シーアさんの質問を遮ってでも……いえ、この質問は後衛にとって必要な物なのですから……。
(シーアさんがより安全に魔法を撃てるようになるのは、私達にとっても有益……やはり、我慢しなければ……我慢、我慢……)
「兄弟子さんからの攻撃はどうですカ」
(簡単に言ってますけど、リツカお姉さんの言ってる事は達人と呼ばれる方達のものなのではないでしょうか。後衛で近接戦に弱い私にとって、リツカお姉さんの技術は気になって仕方ありません。クふふふ!)
リッカさまの技術は、近接戦闘の極意です。しかしそれは同時に、私達後衛の極意にもなりえます。相手の行動を先読み出来ないと、簡単に窮地に追い込まれるのが後衛なのです。
「やってみないと分かりませんね。でも当たる気はないです。痛いの嫌いですから」
兄弟子さんを試すような言葉と視線。それに対し兄弟子さんは――そっぽを向くだけですか。リッカさまへの怒りやら嫉妬やらはありますが、大前提としてライゼさんの影が見えます。
(解らなくなりました。なぜこんな人がアンネさん担当となったのでしょう)
試すような言動でしたが、痛いのは嫌いという言葉は本心です。ですから、兄弟子さんの腕試しになんてなりませんよ。一発も当たりませんから。
「リツカお姉さんって、好戦的なんですネ」
「えぇ、普段は余裕もありますし、滅多なことでは怒ったりもしないのですけど。戦闘と、ある一線を相手が越えると好戦的に……」
本当は真逆の性格をしている方です。それだけは分かって下さい。
『アリスさんを始めてみたときから、私の中の隙間が埋まった気がしたんだよね。この気持ちが何なのか考えるのは、平和になってからって決めてるけど、失くすのは嫌。今では、隙間なんてものじゃない。私の全てなんだから――危険は排除する』
胸の前で、心を抱き込むように自身の手を握ったリッカさまの表情は――今にも蕩けそうです。私はシーアさんに視線を送り、離れるようにお願いしました。今のリッカさまを見て良いのは私だけです。今のリッカさまの想いを受けて良いのは、私だけです。
「はァ……。兄弟子さン。腕の一本くらいは覚悟しておいたほうがいいのでハ?」
「――怪我は安心してください。怪我のないようにします」
「どういう事でス?」
兄弟子さんのあしらい方が決まったのでしょう。私が考えていた中で最も――兄弟子さんの心を折る手法を選んだみたいです。リッカさまの怒りがどれ程大きいか、物語ってます、ね。
「おかえりなさいませ――何かありましたか?」
「実はですネ――」
ギルドに着いた時には、昼過ぎでした。出迎えてくれたアンネさんは、リッカさまと兄弟子さんの間で弾けていた火花に気付いたようで、目をぱちぱちとさせています。
当事者の私達から説明するのは憚られたので、シーアさんが率先して説明してくれたのはありがたいです。ですが――少々脚色しすぎでは……? リッカさまの殺気に慄いた兄弟子さんが尻餅をついたって、いつの話をしているのでしょう。火に油を注ぐような事は止めて欲しいです。
「はぁ……」
「なのデ、決闘場を用意して上げて下さイ。このままだと適当な広場でやりかねませんかラ」
「そのような事情ならば致し方ありませんね。リツカ様ですし……」
そのような、に込められた意味は、しっかりと分かっています。私が関わってしまった以上仕方ないという事でしょう。もう、ライゼさんとアンネさんは知っています。リッカさまの行動原理の一つが、私である事は。
「先にご飯にしますか?」
お昼を一度抜いたところでリッカさまの戦いに変化はありませんが、空腹のまま戦いに送り出すなんて事はしたくありません。私はリッカさまの日常生活を支える者でもあるのですから。
「ライゼさんに許可もらって、ご飯の後でいいですか。兄弟子さん」
「あぁ、万全でやるぞ」
それだけ言うと、兄弟子さんはギルドから出て行きました。一緒にご飯を食べるなんてありえませんけど、協調性の欠片もない方ですね。
「はぁ……。とにかく、選任の仕事に支障が出ない程度でお願いします」
「は、はい」
仕事に支障は出ないと保障します。ただ、兄弟子さんがどうなるかは保障出来ません。怪我はしませんが、心までは。
『問題ばかり起こして、申し訳なく思います……。でも、赦せない物は赦せないから』
アンネさんの視線に申し訳ないと思いながらも、私達はギルドから出ました。食事もそうですけど、ライゼさんに報告しなければいけません。
「ライゼさん。今いいですか」
「おぉ、どうした。剣士娘」
武器屋で丁度お昼を食べていたライゼさんに、リッカさまはおずおずと話しかけました。食べているのは――パスタですね。塩茹でしてコショウをかけただけの。それを豪快に、啜って食べているのです。マナーとしては最低ですが、ここまで堂々と食べられるとそんな事どうでも良くなります。一緒に食事をする時は止めますが。
「実はですね。お弟子さんにお会いしまして」
「なに……? どこでだ」
親の顔で居場所を聞くのかと思えば、怒っています。ライゼさんが兄弟子さんの事を話していたのは、修行時代の事ばかりでした。つまり過去を追想していたのです。昔と今の――ライゼさんの元を去った時は別人のようになっていたという事でしょうか。
「ギルドで選任やってますよ。アンネさん担当で。さっきまで一緒に任務してました」
リッカさまの言葉に、ライゼさんは今まで見せた事のないような形相と速度でリッカさまに近づき、肩を掴みました。
「……」
肩を。何をしているのですか? 早く離してください。何してるんですか。大方アンネさんが無事なのかどうかとかでしょうけど、いくら兄弟子さんでもそんな事はしないと思いますが。一体何があったんですか。というより早く手を離してください。
「……お、おう」
(しまった、つい)
漸く私の視線に気付いたようです。離してくれました。そこまで視野が狭くなるとは、ライゼさんもまだまだ未熟なのですね。危うく魔力を練り上げそうになりましたよ。
「何もされんかったか。巫女っ娘も。そっちの嬢ちゃんも……って嬢ちゃんは誰だ?」
「始めましテ、リツカお姉さんと野蛮お兄さんのお師匠さン。私はレティシア・エム・クラフト、魔女でス」
シーアさんの事も気付かなかったなんて、兄弟子さんが関わるとライゼさんも変わるのでしょうか。
(共和国の”魔女”か。本当にこんな子供とはな。つっても、中身は別か。強ぇな)
「おぉ、魔女娘か。また美人になりそうな逸材だな。俺はライゼルト・レイメイだ。ライゼでいい」
「……女たらしとはアンネさんに聞いてましたガ、私のような子供にまでちょっかいをかけるとハ」
(既に私の実力に気付いているようですね。ただ言動が軽すぎです。ちょっと保留しましょう)
「まぁ、待て。魔女娘。俺は事実を言っただけで他意はない。手を出そうとは思っとらん」
シーアさんにライゼさんの人と成りは伝わったでしょう。大人として余裕があり、実力があり、相手を正確に推し量る思慮を兼ね備えた達人。それでいて軽い性格です。
「まァ……リツカお姉さんが巫女さんへの接近を許してるってことハ、お師匠さんは安全なのでしょウ」
「ん? その言い方、まさかたぁ思うが、あの馬鹿……巫女っ娘にちょっかいかけたんか?」
(ほう。私の一言でそこまで。やはり只者ではありませんね)
私に近づけたからリッカさまの信頼を得ているというのは……正しくはあるのだと思います。実際ライゼさんは、リッカさまから信頼されているのですから。
「えぇ、そのことで相談があります。お弟子さんと私が戦うので、許可と場所をください」
「詳しく話せ、巫女っ娘。剣士娘はキレとるから要領を得ん」
実際キレているので……反論出来ません。とはいえ、ライゼさんなら全部分かっているでしょう? という、リッカさまの信頼と思って――というのは、身勝手すぎますね。説明はしないといけません。
「……リツカお姉さんが師事してるのも納得ですネ。逆ニ、ほんとにこの人があの野蛮お兄さんの師匠なんですカ?」
ライゼさんと兄弟子さんが繋がらないのは、当初から思っていました。過去は誰にもわからないので、私闘後の問答で確認しましょう。
「実は、依頼を終えたのち、ウィンツェッツさんがリッカさまに勝負を挑みました。私が止めに入ったところ、ウィンツェッツさんが私に敵意を向けまして、それで……」
「あぁ、分かった。あの馬鹿が、一番やっちゃいかんことを」
ええ、一番やってはいけない事です。しかも知らなかったという訳ではないのです。兄弟子さんは分かっていてやりました。私を狙えばリッカさまがキレると。
「で、剣士娘。俺の弟子は死ぬんか」
冗談めかして、手を広げるという大仰な仕草でライゼさんが笑っていますが――結構本気で言ってますね……。
「いえ、怪我すらしないでしょう。私は木刀も使いませんから」
「キレすぎだ、馬鹿弟子そのニ」
馬鹿弟子、その二……? リッカさまの何処が馬鹿なのでしょう。馬鹿なのはあなたの愛弟子ですよ。しかし、ライゼさんもリッカさまが何をしようとしているのか解ったみたいです。
「……今回はあの馬鹿が悪ぃか。いいだろう。ただし俺も行くぞ」
『許可と審判は良し。これで兄弟子さんの心が折れきる前に止めてくれるはず』
ライゼさんはリッカさまがキレていると言いました。私もそうだと思います。ですが、ライゼさんはリッカさまが理性の全てを手放したと思っているようです。
「はぁ……。まぁ、いい機会だな。あの馬鹿には現実を見てもらうか」
理性を残したまま、静かに熱くキレる。リッカさまの精神状況は常に最適化されるのです。それも全ては――あの感情ゆえに。
「ついて来い。馬鹿への連絡は俺がしよう。近くに居るなら届くだろ」
『連絡先、知ってるんだ』
リッカさまの世界にある、電話やメールといった物と違い、伝言紙は連絡先を変更出来る訳ではありませんから、手元に残していたのでしょう。
「ライゼさん、先にご飯いいですか」
「あぁ、いいぞ。腹ペコ血まみれ怪力巫女馬鹿娘」
「ライゼさんが広めてませんか、私のこと」
「なんのことやら」
また、リッカさまの渾名が増えてしまいました。ライゼさんがこれ以上渾名を広めるのなら、今度は私が怒りますよ。いくら、リッカさまの印象を柔らかい物にしようという意図があったとしても、やりすぎです。
「血まみれ怪力ってなんですカ。巫女さン」
「えっと……」
それは少し、答え辛いです。
「シーアさん気にしないで……」
リッカさまが項垂れた隙を狙って、シーアさんがライゼさんを見ました。
(早速……団結力を発揮しているようで)
完全に噂になっている血塗れという渾名ですから、ライゼさんから正しく伝わる方が良いのでしょうか。それなら私が……いえ、リッカさまが話したくないものを私から話すのは、嫌なので。




