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風紀委員長×会計

 

 バッン!


 風紀室の扉が大きな音を立てて開かれた。

 所ル宇井に追われていた委員たちは、そろって扉を開いた人物を見てあんぐりと口を開けた。

 「柏田カシワダいるよな?」

 いつも笑みを浮かべている顔は苛立ちと怒りにそまっており、弧を描いている筈の目はつり上がっている。なまじ美形なので、かなり怖い。

 「…会計、だよな……?」

 緊張に包まれる中一人の勇者が、おずおずと手を上げて発言した。

 「あ゛? どっからどう見ても、生徒会会計、花笠はながさ りん様だろうがよ」

 (いえ、違いすぎます!)

 (あれ、オレ仕事のしすぎかな?なんか幻覚と幻聴が……。)

 (おお、気が合うな。オレも聞こえる)

 (チャラチャラした可愛い系の派手男だったよな?)

 遠い目をする者。頭の変調を疑う者。笑いだすもの。まさに、カオス。

 「おい、オレを無視するなんていい度胸だな。今、機嫌が最悪なんだ。それに免じて4分の3殺しで勘弁してやるよ」

 ((それ、ほぼ死んでます!))

 「てめぇの雰囲気が違い過ぎんのが悪いんだろうが。ついでに言うとそいつらは俺の下僕だ。勝手に殺すんじゃねぇよ」

 (((委員長、さすがです!痺れる憧れるぅ!この際下僕でもなんでもいいから助けてぇ!)))

 「口調とか雰囲気とかちがいすぎんだろうが、オマエ」

 そこで、風紀委員の愉快な仲間達はつい昨日までの会計を思い浮かべる。

 可愛くて綺麗。抱きたいランキング3位抱かれたいランキング4位とういう大変人気がある生徒。ブレスレットやピアス、茶色い髪のいわゆるチャラ男と呼ばれる格好、ゆるゆるとした口調と笑み。それが花笠 鈴だった……はず。

 「別にいいだろうが、こっちのが素だ。つーか、テメェラなにしてるわけ? あの転校生と生徒会役員さっさと消せよ。それがテメェラの仕事だろうがよ」

 「リコールしろと…?」

 「たっり前だろうがよ!アイツらこのオレ様に仕事を押し付けてあの転校生くそマリモといちゃいちゃしてんだぞ!! そりゃ、最初の方は寛大な気持ちであいつらの分の仕事もやってやったさ。でもなぁ、このオレ様がやってやってんのに、感謝の1つもしなければ、謝罪もねェ。馬鹿だろ、アホだろ、死ねよ。し・か・も!あの役員ゴミオレのありもしないこと言いふらすわ。転校生マリモがそれ聞いて説教しに来るわ。なにが、“セフレなんてダメだ!虚しいだけだ!これからは俺が一緒に居てやるからな!!(上目使い)”しかも、なんだぁ?“仕事しろよ!”だとぉ?ざけんなっつーの!!だけが今の生徒会動かしてると思ってんだよ!オレ様のかわいいかわいい親衛隊も貶しやがって!なにがセフレだ。そんなことするわけねぇだろ、クソっタレ!ただのお茶のみ友達のオレの心の癒しだっつーの!――――――つーわけで、さっさとゴミ掃除してくれ」

 委員長の子場です言ってがはいったのか、無表情になり、いっきに喋る彼はトラウマになりそうなほど怖かった。

 「リコールした後お前はどうする」

 「普通の学生」

 ((そんな彼を見ても態度を変えない委員長に痺れ₍ry))

 ((つか、委員長の目が肉食獣の目になってるんだけど……))

 「お前みたいな使える奴をほっとくのはもったいねぇ。風紀に来い」

 それに会計は驚いたように目を見開いた。

 「見ての通り風紀委員は人員不足で忙しい。猫の手が借りたいぐらいだ。だから、どうだ、風紀に来ないか?」

 「……このオレの性格見た後に言うかよ」

 「強気のじゃじゃ馬は嫌いじゃないんでな。それに俺達風紀はごみ共とは違うぜ?」

 ――――俺達はお前を裏切らない。

 確かに鈴は彼ら生徒会役員たちに怒っているのだろう。仕事をしない彼らに。でも、それよりもっと悲しかったはずなのだ。今まで仲良くやってきた仲間に嵌められ、裏切られたのだから。

 それこそ、2年間被っていたネコを捨ててしまうぐらい。


 悔しそうに、唇を噛みしめながら泣きだした彼を、風紀達は優しく慰めたのだった。





 まぁ、その慰める過程で、風紀委員たちの悲鳴を上げたり…((鈴ちゃん超逃げてーーー!ここに肉食獣が!!))

 叫びをあげたり……((鈴ちゃんの貞操がーーー!!おのれ!委員長め!羨ましすぎんぞコンチクショー!!))

 泣いたり……((娘を嫁に出す気持ち、分かった気がするよ。よかったね鈴ちゃん。委員長死ね))

 するのだが、まぁ、概ね平和だ。

ちょっと、急展開すぎたかも。

反省(+o+)

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