表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
裁定の器 ― クリムゾンウォール ―  作者: フラグメント水沢


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/15

第三章 何もなかった時間

フィーナ・アービトラが生まれた日のことを、

王宮にいる誰もが、今でもよく覚えている。


理由は単純だった。


――何も、起きなかったからだ。


王家に生まれる子には、

たいてい何らかの兆しが現れる。


感応値。

演算適性。

あるいは、ヴェッセル起動系への反応。


だが、

フィーナにはそれがなかった。


検査装置は正常に動作し、

数値も正確だった。


異常がなかった、という異常。


「……問題はありません」


医師のその言葉に、

安堵と失望が、同時に混じった空気が流れた。


期待されなかったわけではない。

だが、

期待が続かなかった。


それだけのことだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ