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裁定の器 ― クリムゾンウォール ―  作者: フラグメント水沢


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13/15

同じ高さの卓上2

「理由は、二つ考えられます」


フィーナは、

淡々と口を開いた。


視線が集まる。


「一つは、

 こちらの出方を待っている」


頷きが返る。


「もう一つは」


彼女は、

言葉を選ぶように一拍置いた。


「自分たちの判断が

 正しかったのかを

 検証している」


空気が、

わずかに変わった。


「検証、ですか」


「はい」


フィーナは否定しない。


「ヴァルクは、

 力を使えば主導権を握れると

 信じてきた国です」


卓上に、

国境宙域の図が浮かぶ。


「その前提が、

 一度だけ揺らぎました」


誰も、

言い返せなかった。



「……殿下」


軍の代表が、

慎重に口を開く。


「あなたは、

 彼らに弱さを

 見せたのではありませんか」


それは非難ではない。

確認だった。


「いいえ」


フィーナは、即答した。


「弱さは、

 隠しました」


一瞬の沈黙。


「ですが」


彼女は続ける。


「使える力を

 使わなかった事実は、

 隠していません」


それが、

あの交戦の本質だった。


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