俺とダークサイドファミリア 〜仕組まれた転生と異世界事情〜

撮影中の事故で亡くなったスタントマンの伊波雄大は、死後の世界で眼を覚ますと、女神に「異端者のもとへ転生できる権利」というその場限りのスキルと、特典の「加護付きハンター」を与えられ異世界へ送られた。

その異端者とは、魔界の王クラビスとエルフで死霊魔術師のシルヴァ、そして死霊魔人のレクスという、まさに異端者の代名詞であるダークサイド側の大物だった。赤ん坊で転生した伊波はジニアスと名付けられ、シルヴァの暮らす空母要塞で育てられることになる。

5歳になったジニアスはこの環境をパラダイスと絶賛し、日々を楽しく過ごしていたが、両親に教育の一貫として半ば強制で人間世界へ送り出された。

かつてはダンジョンが存在し、冒険者で栄えていたデニエル国に住むようになって10年が経ったある日、ジニアスが独自で立ち上げた裏仕事の仲間から、貴族の誘拐事件が多発していると聞かされる。

翌る日、両親や自分の正体を隠し戦士育成教室に通うジニアスは、王宮機動隊の昇格試験に合格し、他の合格者と王宮へ出向くが、なぜかジニアスだけ国王に呼ばれ執務室へと案内される。そこで国王からジニアスが養子であることや、父親のシルヴァが黒魔術師であること突き付けられる。
不審に思ったジニアスは沈黙していると、同席していた老魔術師から、夢に出てきた女性から、ジニアスはシルヴァの養子であると告げられたという。
ジニアスはその女性が女神ではないかと疑いを抱くようになる。
　
それからというもの、ジニアスは大国の様々な出来事に巻き込まれていく……。