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似た者同士

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

友人ポジは何時だって最高なんです(`・ω・´)ふんすっ!

友人の彼氏は、なんとも底が見えない人間だった。何があろうとも、傍観者のような立ち位置で静かに笑っている。何かあるとさり気なく気を回す。それが何とも奇妙で、恐ろしかった。

あの子は大丈夫だろうか? 騙されてはいないだろうか? そんな心配を持ちながらも、その問い掛けは友人を信用してない様で、結局何も切り出せはしなかった。


「彼の何処を好きになったの?」

二人で遊ぶことになったその時に、友人にそう問い掛けた。彼女はその問いかけが嬉しかった様で、瞳を輝かせて笑った。

「よく気が付くし、助言が的確なところかな。良いも悪いも口に出してくれる。それはもう、物語全般における、友人ポジの如く」

それを聞いて、私は今まで読んできたあらゆる媒体の友人ポジを走馬灯の如く流しまくる。そして全速力で分析を開始する。

友人ポジというのは、当たり前だがその友人ポジで視点が進む事はほぼない。物語を円滑に進める為の潤滑剤として機能する事が多い。つまり掴みどころがなく、飄々としている事が多い。

そう見せている。と言うよりかは、心情を吐露する場面が圧倒的に少ないので、そうなるのが必然なのだ。

そこまで考えて、彼を思い浮かべた。読者の様に傍観者を気取り、必要な時に手を差し伸べる。彼女の言った事は言い得て妙であり、思わず納得した。この子、意外とよく見てるな。

「何か君なら大丈夫な気がしてきた」

「? 何が?」

キョトンとした顔で首を傾げる。考えているのかいないのか、それは良く分からない。でも、きっと地頭が良いから大丈夫だろう。


「今日はね、○○ちゃんとお出掛けするんだ」

彼女が家を出る前にそんな話をしながら、彼女は口を開く。ほわほわとした雰囲気は今から会えるのを楽しみにしている様だった。

「へぇ、僕も行こうかな」

この発言は半分冗談で、半分本気である。女の子同士でいる時、彼女がどんな反応をするか気になる。少しでも多くの情報を持っときたい。もっと彼女の事を理解したい。

すると彼女はくるりと此方に向き直り、こてんと首を傾げてそう言った。

「君らしくないね。そんな事言うなんて。

君、○○ちゃんに嫌われてるの分かってんじゃん? 面倒事を嫌う君が、わざわざ嫌われてる人の元に行くなんて、らしくないなーって。からかいたいのかな?」

その発言に思わず口角を上げる。

確かに僕はあの子から嫌われている。恐らく、『底が見えなくて気持ち悪い』とかって思われているのだろう。でもそこを着眼点において、僕の行動原理を考えて行動するなんて、なかなか目敏い。

「結構目敏いね」

「君ほどじゃないよ。お土産、何か欲しいものある?」

物語における友人ポジって、地頭が良い子が多いんです。勿論、良い奴ですよ。でもそれに加えて。

で、その理由って、書いてみればお分かりなんですけど、物語の潤滑剤になる事が多いからなんです。

読者の言葉を代弁してくれるし、進行を助けてくれるし、非常に扱いやすいし、何より底が見えない分、色っぽいから好き。


※個人の意見です。


だから友人ポジが好きなのですが、今回は皆が皆友人ポジ的なキャラで進行させて行きました。

全員が全員、人の事をよく見てる。

でもその中でも一番見方が浅いのは、やっぱり序盤の主人公ちゃんです。

彼女の観察眼を見抜いてないところがそう言えますかね。


賢い人が好きなんです。

私自身、客観的に物を見るように心掛けてはいますが、主観である上に偏見もあるので、どうしても難しい。

それが出来る人に憧れます。

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