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派遣女子のひとりごと  作者: ななもい
20/28

1月11日

 今日もいつもの1日が始まった。憂鬱な日々。仕事による適応障害。目的もなく、目標もない仕事。やりがいもない。ただ借金生活から抜け出すために出勤して勤務する。せめて次の職場が見つかれば多少は心の荷も下りて楽になるだろうか。だがしかし、職場によっては今以上に会えなくなって精神的に辛くなるかもしれないと思うと何とも言えない気持ちになる。できれば通話はしたくない。向こうはそれで気持ちがブルーになるとのことだったし、過去の話はしないでほしいと言われた。正直なところ、過去の私を完全拒否されているみたいでいやなのだが、それは仕方のないこととも思うため全部自分の中で処理することにした。嫌なこと全部。結果、心が壊れようとも、精神的にボロボロになろうとももうどうでも良かった。全部一人で抱え込むしかないと思った。たとえそれで、また関わりを絶つことになったとして、それは自業自得だしいつまで経っても変われない自分のせいなのだから。一人になりたい気持ちが強くなってる今、これ以上自分を追い込むとどうなるかは何となくわかる。それでも止めることはできないし、そうしなければ自我を保てない。

それに、一度マイナス思考になると外部からの干渉がない限り永遠とネガティブな考えになる。その度に体調が悪くなるのは分かるが自分では止められない。


そんなことを考えていたらあっという間に午後の業務が始まった。

今日は仕事の調子がいいのか結果はいい感じなのだが、なんせ自分自身が気乗りではない。何なら今すぐにでも帰ってやりたいことを好きなようにやりたいレベルであるが、お金の為にグッと気持ちを堪える。どのみちゲームはするし自分のやりたい仕事の勉強はするので関係ないのだが。


何も考えずに架電していたら、あっという間に時間が過ぎていた。実際のところ、午前も午後の最初の方も架電以外の業務もちょいちょいあったため比較的楽な気持ちで仕事できているのも大きいのだろう。とはいえ、毎時間あるわけではないのでこの小休憩後は何をしようか考えつつ、業務を続ける。ゴミ当番のおかげで少し時間が削れて、架電を再開する。この時間、上長が研修で別のところに行っていて様子を見に来るような人がいない為、スマホを出してマンガを読みながら架電する。繋がれば真面目にトークはするが、そもそもやる気がゼロのトークの為すぐに終わってしまう。それをいいことに架電しつつマンガを読む。しばらくして戻ってきたのを確認して読む手を止めて架電に少しだけ集中する。だが異常な眠気が襲ってきて瞑想と架電を繰り返す。

しばらくして眠気も落ち着き架電しながら今後の金銭面の事を考える。今は借金が多すぎて貯金なんて言っている余裕は無いが、今年中には貯金できるようになりたいし早めに返済も終わらせておきたい。それに、スマホの方がそろそろ限界がきているため、これを機に料金の見直しやキャリアの変更も有りだと思う。

色々と紙に書きつつ考えていると、気づいたらもう少しで業務終了の時間になっていた。まぁ、目標数はすでに達成しているし気にする必要は無いが。

そのままだらだらと過ごし、業務時間が終了した。

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