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派遣女子のひとりごと  作者: ななもい
14/28

12月23日

 今日も一日が始まった。昨日家で体重を測った際に落ちた分の体重が元に戻っていてショックでちょっと気分はブルーである。よく考えたら、今週は寝不足とストレスが前半酷くいつもやっていることをさぼったりしていたので当然と言えば当然なのだが。今週はダメダメ週だなぁとか思いつつ、仕事する。今日はご飯とお酒がタダだし(会社でクリパ)明日には愛しの人にも会えるからと少しだけ頑張ろうと思う気持ちが強くなる。ただ今日は耳の調子が最悪で、向こうが言っている言葉がまるで分らない。音が遠い。そして疲れがたまっているのか身体がだるい。今日は比較的ぐっすり眠れてすっきり目が覚めたはずなのに。そして、寒気。身体は不調を訴えている気がした。

少しして、お客様と話していたら社員さんがきて後ろで何かを言うが、すぐに呼ばれてどこかに行く。隣に椅子があるにも関わらず何故立って腕を組み威圧的なのか。正直怖い。それに何を言っているのか聞き取れないし、むしろ雑音が増えて電話先の声も聞き取りづらくなる。正直迷惑でしかない。向こうも考えてやっているのだろうし、今更言うのも面倒でそのままにしているが。

午前の残り30分くらいのところで社員さんが来て指導が始まる。今更質の指導をされた。、、、正直遅すぎでしょっていう。そのせいで結局午前は全然数が足りない状態で終了。


お昼があっという間に過ぎ午後が始まる。お昼寝の寝起きが最悪で、めちゃくちゃ眠い。なぜか今日はいつも以上に眠くて仕事中に寝そうである。

だが、数が全然足りなくてやばいため、ペースを上げて架電する。足りないと滅茶苦茶言われるのだ。「みんな当たり前にやっている」と。私はその当たり前ができないのだから、それを目標にやるのは必然だった。残り30分くらいで12回は繋がる必要がある。この時期、ただでさえ繋がりにくいのにと思いつつ架電ペースを上げていく。繋がりお話するたびに、向こうが何を言っているのか聞き取れずイライラする。いっそ席移動をお願いした方が良い気もするが、考えがあってこの席になったのだろうと思うと中々に言いづらい。

焦りとイライラ、ヒトと話したくない気持ちが強くなり自然と早口になり一刻も早く電話も切りたい気持ちが強くなる。そして、お客様と話をした内容を忘れてしまう。なんなら他の人に言われたことも忘れてしまい、数は足りないままで焦りばかりが募る。記憶のキャパシティが有り得ないほどに小さくなっていた。そして集中力が著しく低い。

それでも頑張って架電していたら、本日2回目のロープレ。正直いらないロープレだと思うのだが、その判断が社員さんはできないらしい。これでまた後で数の事言われたら流石にキレてしまいそうで怖い。そしてついには話すのさえしんどくなってきて、いよいよ雲行きが怪しくなってきた。それでもと意地でかけて何とか最低限の数までは持って行く。

その後もペースを落とさず少しずつだが余裕が出てきた。この調子で行けば今日の目標数も何とか達成できるはずだ。本当はもう少し余裕が欲しいところだが、疲れがかなりピークまで来ていてこれ以上ペースを上げるのはかなり厳しかった。そしてさらに脳も疲れ切ったのか停止モードになった。

その状態でまたロープレ。当然途中で言葉が止まった。完全に思考停止。数をこなさないといけないのだから、早い段階で切るのは当然なのだが、するなと注意を受ける。何を言われたか全然覚えてなかった。そもそも無駄なロープレだと思ったし、おかげで数はまたぎりぎり。完全に言葉が出てこないレベルになってきているのに、である。今日はもういいやと半分思いつつ、設定した物だけ消費することに心がける。お客様との会話が最初の方で全部終わるため、少しずつだが脳への負担が減り気持ちも楽になる。残り時間も少なくなってきて、ぎりぎりのラインだったが何とかなってホッとする。そして無事に見込みのお客様も捕まりAPOを取った。


残りの時間はゆっくり過ごし今日の業務が終了した。

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