表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕はただ成仏を望む  作者: ユメミココチ
諏訪 真奈美 編
16/17

15


さて、どうしたものか?


屋敷除霊は胡散臭いと思っていたが、まさかおじいちゃんが関係してるとは……。

急に他人事に思えなくなってしまったし、これはいわゆる運命なのかもしれない。


ならば孫である私が必ず除霊をしてみせる。


ジッチャンの名にかけて!


………………。



好奇心なのか運命なのか、私の中ではもう屋敷に行く決心はついていた。


しかし、母の話を聞いて凶悪な悪霊がいる可能性がある事を考えて、部屋の奥にしまってあった、自分の戦闘服である巫女服を丁寧に取り出し、厄払いのお札も念入りに準備した。


それから一週間後の大安の日に有給を使い屋敷に向かった。

念のため星占いも確認し、一位で絶好調だった。完璧。



だったはずなのに……。



屋敷についた途端、急に現れた老婆のせいで調子が狂ったわ。

ビックリして心臓が穴と言う穴から出ると思ったわ。


そして老婆に案内され屋敷に入った。

しかし何故私が来たって分かったのだろう……。


偶然か?


通された部屋は広い和室で、その和室の奥に一人日本人形のような美しい娘が居た。


「来ると思っていました」

日本人形のような娘が話かけてきた。


「なぜわかったのですか?行く日とか教えてませんが……」

少々ビビりながらも聞いてみた。


「女の勘……ですかね」

日本人形のような娘は少し照れながら言ったのを見て、素直に可愛いと思った。


「勘……ですか?」

可愛いけど嘘だなと私も勘が働いた。


「真奈美さん。あなたの力は本物です。私には分かります」


「除霊のですか?」


「はい」


「まあ信用してもらえたのは光栄です。いままで誰も信用してくれませんでしたから」

日本人形のような女性にジッと見られてると少し不気味な感じがした。


「この業界は特殊ですからね」

娘は若いように見えるが、不思議と貫禄を感じる。


「そうですね。ところであなたは屋敷に住んでいる方ですか?」


「これは失礼しました。私は天倉 サキと言います。この屋敷の主です」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ