プロローグ
今、僕の目の前には巫女さんの服装をした女性が座っている。
(チリーン……チリーン……)
鈴を鳴らされると、なんか胸がドキっとした。
すると女性はなんか良くわからない言葉を唱えはじめた。
なんか気分が悪くなってくる……。
しょうがないので、違う部屋に移動することにした。
すると同居人のハルタが話かけてきた。
「なんだあいつは?気持ち悪い言葉をだらだら言いやがって、まったく迷惑だろ」
「さあ……あれは一体なんだろう」
「俺たちを除霊しにきたのかな?」
「そうかもしれない……前に来た人も意味不明な言葉を唱えてたような気がする」
「それからだよな、源のじいさんが居なくなったのは……」
「あっ!そうか!この言葉を聞けば成仏できるのかも」
「勇太朗も成仏したいのか?」
「うん……もう長い間ここにいるけど、もう成仏したい」
「俺もだ……この世に未練があるせいで、こうやって幽霊になっちまったけど、成仏して望めるのなら天国に行って、さらに生まれ変わりたいな」
「僕も望めるのなら生まれ変わりたいな……」
そしたらきっと……
「それじゃあの意味不明な言葉を聞きにいこうぜ」
ハルタは言った。
そして僕は再び女性の前に戻り、ハルタと一緒に女性の意味不明な言葉を聞く事にした。
※ ※