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17.チャットは顔が見えんから、いつもより考える

 俺が1人楽しく夏休みを満喫していると……突然、らいーんグループの招待が届いてきた。


 見てみるとそれは高円寺が送ってきたものだった。そして名前が『元勉強会メンバー』……元なの?


「まぁ……いいか」


 とりあえず承認して入ってみると……既に全員参加していた。俺はとりあえずイジっていたマジック道具を置いて、俺もチャットに参戦するのだった……


 ──チャット──


 高円寺『遅いよあいのーん!!』


 藍野『すまん。どうしたんだ?』


 高円寺『そろそろまた集まって遊ぼうかなって、みんなで計画立ててさ! あいのーんは27日とか空いてる?』


 藍野『え? 別に大丈夫だけど……他の人は?』


 草刈『我も大丈夫ですぞ?』


 二宮『運が良ければ空いているが』


 雨宮『あっごめん! 私、その日用事があるんだ!』


 高円寺『ありゃりゃ……ちなみに用事って?』


 雨宮『陸上の大会……なんだけど』


 ──


「えっ!?」


 リアルの方で声が出た。もう大会あるのか!? ヒナノが大会に出るなら……俺は。俺は!! 行かなきゃ!! ダメだろ!!


 ──


 高円寺『それじゃあみんな応援に行かない!? 決定ね!!』


 藍野『ああ、賛成だ』


 草刈『それなら我も向かいますぞ』


 二宮『まぁ私は時間があったらな』


 雨宮『えっ! そんな別にいいのに!』


 高円寺『えっ? 嫌なら行かないけど……でもあいのーんとかは止められても来そうだけどねー?』


 ──


 ……スマホぶん投げそうになった。


 おい高円寺……!! グループらいーんでそんな危ねぇこと言うなよ!! 他の人にバレたらどうすんの!? 責任とれんの!?


 ──


 藍野『いや……嫌がってるなら俺も行かないけど』


 雨宮『あっ、別に嫌ってワケじゃないないの! ただ申し訳ないなって思って』


 草刈『申し訳ない? 我らは仲間じゃないですかぞ』


 二宮『ん? 誤字か?』


 草刈『誤字ではありませんぞ!れ』


 二宮『あっ、また』


 高円寺『とにかく……27日は応援ってことで! ヒナヒナ、場所と時間を教えて?』


 雨宮『馬路軽陸上競技で9時くらいからあるけど……私が出るのはお昼過ぎくらいだよ?』


 高円寺『おっけー! それじゃあそのくらいにみんな、現地集合ね!』


 二宮『了解』


 草刈『り』


 藍野『分かった』


 ──


 ヒナノの大会かぁ。あぁ……ヒナノが走っている所を見られるのは楽しみだなぁ……ん? 最近見ただろってツッコミは野暮だぞ。


 何回だろうと、ヒナノが動いているのを見るだけで、いつでも俺は幸せになるんだから……!


 ……しかし。少しだけメッセージで気になることがあったな。それはヒナノが言っていた『申し訳ない』という言葉だ。


 こっから考えるに……大会で結果を出す自信が出ないのだろうか? それに聞かれるまで大会の日程を黙っていたもんな……


 そんなの気にすることないのに……なんて俺が思っても仕方ないよな。


 ヒナノは俺が思っている以上に悩んでいるんだ。だから俺がとやかく言うことじゃない。


 そう思った俺はもう寝ようとした……が、その直後に通知音が耳に入った。


 何だと見てみると、それは高円寺からの個別メッセージだった。ポチッと開いてみると。


『あいのーん。念の為、ウチらは9時に間に合うように行こう』


「……ん?」


 一瞬だけ戸惑ったが……高円寺のことだ。何かきっと考えがあるのだろう。アイツの勘の良さを舐めてはいけないからな。


 そう思った俺は「分かった」とだけ返事をして、今度こそ眠りにつくのだった。

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